2026/06/15人材(転職者向け)
転職の履歴書の書き方|基本マナーと差がつくポイント
はじめに:履歴書は「書類の顔」です
転職活動において、履歴書は採用担当者が最初に目にする書類です。基本事項を正確に記載するのはもちろん、写真の選び方・日付の書き方・志望動機の内容など、細かいところにも気を配ることで、他の応募者との差が生まれます。「なんとなく昔のフォーマットで書いた」という方も多いですが、ここ数年でマナーや慣習が変わっている点もあります。この記事では、転職時の履歴書の書き方を基本から整理し、実際に差がつくポイントまで具体的に解説します。
1. 履歴書の選び方:フォーマットと手書き・PC入力の判断
どのフォーマットを使うべきか
市販の履歴書には「JIS規格様式」と「市販一般様式」があります。転職での応募では、企業から指定がない限りいずれを使っても問題ありません。ただし、応募先によってはWebサイトから独自フォーマットのダウンロードを指定している場合があります。指定がある場合は必ずそのフォーマットに従ってください。
「履歴書」と「職務経歴書」は別の書類です。転職活動では多くの場合、両方を提出します。履歴書は基本情報(氏名・住所・学歴・職歴の概要・資格等)を記載し、職務経歴書でこれまでの業務内容・実績を詳しく伝えます。役割を混同しないようにしましょう。
手書きとPC入力、どちらが正解か
手書きが礼儀とされていた時代もありましたが、現在は企業から「手書き必須」と指定がない限り、PC作成(印刷)で差し支えありません。むしろPC入力のほうが読みやすく、修正もしやすいため、ミスが減るというメリットがあります。
- 手書きを選ぶ場面:企業側が手書き指定をしている場合、または手書きが評価される職種(書道教室・伝統工芸・筆跡を重視する一部の業種など)。
- PC入力を選ぶ場面:IT・事務・営業など、ほとんどの職種。メール添付での提出を求められる場合はPC入力が前提となります。
手書きの場合は黒のボールペン(消せるタイプは不可)を使用し、訂正液や二重線での訂正は避けて最初から書き直すのが基本です。PC入力の場合はフォントの統一・行間のバランスを整え、A4で印刷したときに見やすいレイアウトにしましょう。
2. 日付と氏名の書き方
日付はいつの日付を書くか
履歴書の右上(または左上)に記載する日付は、「書いた日」ではなく「提出する日」を記載します。郵送の場合は投函日、持参の場合は提出当日、メール添付の場合はメール送信日が目安です。
元号(令和)か西暦かは、書類内で統一してください。学歴欄などで西暦を使っているのに日付だけ元号にする、といった混在は避けましょう。現在(2026年時点)は「令和8年」です。
氏名欄のふりがな
「ふりがな」と印刷されている場合はひらがなで、「フリガナ」の場合はカタカナで記載します。フォームの表記に合わせるのが基本です。氏と名の間は1文字分スペースを空けるのが読みやすく一般的です。
3. 住所・連絡先の書き方
住所は都道府県から省略せずに記載します。番地は「1-2-3」ではなく「1丁目2番3号」と正式表記にするのが丁寧ですが、ハイフン表記でも実務上は問題ありません。マンション名・部屋番号まで正確に記載しましょう。
電話番号はすぐに連絡が取れる番号(携帯電話)を記載するのが一般的です。メールアドレスは仕事用または私用の確認できるものを記載してください。フリーメールアドレス(Gmailなど)でも問題ありませんが、プロフェッショナルな印象を与えるために、ニックネームや数字の羅列が多いアドレスは避けるほうが無難です。
4. 証明写真のマナー(最新の判断基準)
写真のサイズとスペック
履歴書の証明写真は一般に縦40mm×横30mmが標準サイズです。フォームによって異なる場合があるので、貼付欄に記載のサイズを確認してください。
撮影・服装のポイント
- スーツ(ジャケット着用)が基本。業種・職種によってはクリエイティブ系など私服で撮影する場合もありますが、迷ったらスーツが無難です。
- 背景は白・グレー・薄い青などの無地が一般的です。
- 表情は穏やかな笑顔が望ましい。無表情より柔らかい表情のほうが好印象を持たれやすい傾向があります。
- 撮影は3〜6か月以内が目安です。現在の外見と大きく異なる古い写真の使いまわしは避けましょう。
スマートフォン撮影・AI加工について
近年はスマートフォンアプリで撮影・印刷できる証明写真サービスも普及しています。ただし、背景除去や肌補正の過剰なAI加工は本人確認の場面で問題となることがあります。自然な仕上がりの範囲で利用するのが安心です。写真スタジオでの撮影は費用はかかりますが、プロによる仕上がりが得られます。
押印(印鑑)について
かつては履歴書に印鑑を押す欄があるフォーマットが多くありましたが、現在は押印欄のないフォーマットが増えています。押印欄がある場合は押印しますが、欄がない場合は押さなくて構いません。企業から特段の指定がなければ押印不要です。
5. 学歴・職歴欄の書き方
学歴の記載ルール
学歴は中学校卒業から書くのが一般的です(小学校入学から書く場合もありますが、転職時は中学卒業からが主流)。
- 「入学」「卒業」を明記します。
- 学校名・学部・学科は正式名称で記載します。
- 中途退学の場合は「◯◯大学◯◯学部 中途退学」と正直に記載します。
職歴の記載ルール
職歴は「入社」「退社(または現在に至る)」のセットで記載します。アルバイトは原則記載しませんが、長期・正社員登用・職種関連がある場合は記載することもあります。
- 会社名は正式名称(「(株)」ではなく「株式会社」)で記載します。
- 異動・部署変更がある場合は「同社 ◯◯部へ異動」と補足できます。
- 退職理由は「一身上の都合により退職」が一般的ですが、会社都合(倒産・希望退職等)の場合は「会社都合により退職」と正確に記載します。
- 最後の行には「以上」と右端に記載します。
