2026/09/18コラム-SEO
検索順位とクリックの断絶レポート2026|3,047キーワード・91,046表示の実測
「検索順位は上がったのに、問い合わせが増えない」
「1ページ目に入ったはずなのに、アクセスが変わらない」
こうした声が、2026年に入って明らかに増えました。
株式会社cantikは、自社で運用する3,047キーワード・91,046回の検索表示を90日間計測し、順位とクリックの関係を調べました。
結果は、これまでのSEOの常識とは違うものでした。
このレポートでは、実測した数値と、そこから事業者が取るべき対応を整理します。
3位以内でも、9割超がクリックされていない
まず、いちばん大きな発見から書きます。
検索3位以内に入っていたキーワードは225語ありました。
そのうち211語(93.8%)は、90日間でクリックが1回もありませんでした。
10位以内まで広げても同じ傾向です。
| 順位 | キーワード数 | クリック0の語 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 3位以内 | 225語 | 211語 | 93.8% |
| 5位以内 | 431語 | 406語 | 94.2% |
| 10位以内 | 1,208語 | 1,146語 | 94.9% |
「上位に入れば流入が増える」という前提が、成り立たなくなっています。
順位帯ごとのクリック率を実測した
順位ごとのクリック率(CTR)を、実際の数値で出しました。
| 順位帯 | キーワード数 | 表示回数 | 実測CTR |
|---|---|---|---|
| 1〜3位 | 179語 | 1,807 | 16.66% |
| 3〜5位 | 204語 | 3,527 | 0.74% |
| 5〜10位 | 765語 | 13,555 | 0.69% |
| 10〜20位 | 689語 | 11,098 | 0.26% |
| 20〜50位 | 916語 | 9,771 | 0.08% |
注目してほしいのは1〜3位と3〜5位のあいだです。
16.66%から0.74%へ、約22倍の落差があります。
従来のSEOでは、順位が下がるとクリック率はなだらかに減るとされてきました。
実測ではなだらかではなく、3位と4位のあいだで崖のように落ちています。

崖が生まれている理由
原因は順位そのものではなく、検索結果の画面で何が上に置かれているかです。
cantikは実際の検索画面をピクセル単位で計測しました。
- 「相模原 ホームページ制作」でAI概要が縦1,360pxを占有
- 別の地域キーワードではAI概要が縦2,919pxに達した
- このとき自然検索1位の位置は、画面上y=609pxだった
つまり「順位1位」でも、画面ではスクロールしないと見えない位置にあります。
4位以下は、さらに下です。
AI概要が質問に答えてしまうため、読者はそこで満足して離脱します。
これが3位と4位のあいだの崖の正体です。

指名検索とそれ以外で、32倍の差がついている
同じサイトでも、キーワードの種類でクリック率はまったく違いました。
| キーワードの種類 | 語数 | 表示回数 | 実測CTR |
|---|---|---|---|
| 社名・ブランド名での検索 | 24語 | 1,859 | 14.95% |
| 一般キーワード(地域名+業種など) | 3,023語 | 39,317 | 0.46% |
差は約32倍です。
一般キーワードは、AI概要が答えを出してしまう領域です。
社名で検索する人は、すでにその会社を知っていて、サイトを見に来ます。
AI概要は、この行動を止めません。
会社を覚えてもらうことの価値が、相対的に上がっています。

ページの種類ごとに結果が違った
同じサイト内でも、ページの作り方で成績が分かれました。
| ページの種類 | ページ数 | 実測CTR | 加重平均順位 |
|---|---|---|---|
| トップページ | 1 | 6.64% | 7.4位 |
| 地域×業種のページ | 306 | 2.06% | 15.2位 |
| サービス紹介ページ | 19 | 1.58% | 16.5位 |
| 地域ページ | 200 | 1.23% | 12.8位 |
| コラム記事 | 593 | 1.14% | 15.0位 |
ここに実務的な示唆があります。
地域×業種のページは、平均順位が15.2位と低いのにCTRは2.06%でした。
コラム記事より順位は下なのに、クリック率は約1.8倍です。
理由は検索する人の目的がはっきりしているからだと考えています。
「相模原 整体 ホームページ」と調べる人は、業者を探しています。
AI概要が概要を説明しても、依頼先は自分で選ぶ必要があります。
だから、クリックが残ります。

事業者が取るべき対応
実測からわかったことを、実務の順番に並べます。
1. 順位だけをKPIにしない
3位以内でも9割超がクリック0という状態では、順位は成果の指標になりません。
見るべきは表示回数・クリック・問い合わせの3つを並べた数字です。
報告書に順位しか載っていない場合は、表示回数とクリックも出してもらってください。
2. 「調べる語」ではなく「探す語」を狙う
AI概要が答えを出してしまうのは、意味や方法を調べる語です。
- 答えられてしまう語:「MEOとは」「SEO 方法」「ホームページ 相場」
- 答えられにくい語:「相模原 整体 ホームページ制作」「厚木 工務店 サイト リニューアル」
後者は、依頼先を選ぶ行為が残るためクリックが発生します。
実測でも、地域×業種のページがいちばん高いCTRでした。
3. 社名を覚えてもらう設計を持つ
指名検索のCTRは14.95%で、一般語の32倍でした。
ここを増やす手段は、検索以外にもあります。
- Googleビジネスプロフィールで店舗名を露出する
- SNSや紙媒体で社名を接触させる
- 比較サイトや業種ポータルに掲載される
検索からの流入が減っても、社名で来る人は残ります。
4. AI概要に引用される形で書く
AI概要に本文を引用されると、クリックされなくても社名が読まれます。
引用されやすいのは、結論を一文で言い切っている箇所です。
見出しの直後に、結論の一文を置いてください。
逆に、クロールを制限する設定が入っているとAI概要から完全に外れます。
自社サイトにnosnippetやmax-snippet:0が入っていないか、一度確認してください。
5. 受け皿を用意する
クリックされた数が少ないなら、1件あたりの価値を上げるしかありません。
問い合わせ導線が電話番号だけ、という状態は機会損失になります。
- フォームは項目を5つ以内にする
- 資料請求など、相談より軽い入口を用意する
- スマートフォンで押しやすい位置にボタンを置く
このレポートの計測方法
数字の出どころを明記します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 株式会社cantikが運用する自社サイト |
| 計測期間 | 90日間(2026年6月〜9月) |
| データ元 | Google Search Console(実データ) |
| キーワード数 | 3,047語 |
| 検索表示回数 | 91,046回 |
| ページ数 | 1,247ページ |
| 画面占有率の計測 | 実機ブラウザでのピクセル計測 |
推計値は使っていません。すべて実測です。
順位は Search Console の平均掲載順位であり、実際の画面上の位置とは異なります。
この違い自体が、本レポートの主題です。
まとめ
実測でわかったことを、3行にまとめます。
- 3位以内でも93.8%はクリック0。順位は成果を保証しない
- 1〜3位と3〜5位でCTRが22倍違う。崖の原因はAI概要の画面占有
- 指名検索のCTRは一般語の32倍。覚えてもらう設計の価値が上がっている
検索は「順位を競う場所」から「見つけてもらい、覚えてもらう場所」に変わりました。
cantikは制作の段階から、SEO・MEO・AI検索対策を組み込んだサブスク型ホームページ制作を提供しています。
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よくある質問
Q. 順位を上げる意味はもう無いのですか?
A. 意味はあります。1〜3位のCTRは16.66%で、4位以下とは明確に違います。ただし「1ページ目に入れば十分」という考え方は成り立たなくなりました。
Q. AI概要に載るにはどうすればいいですか?
A. 見出しの直後に結論を一文で書くこと、クロールを制限する設定を外すことが前提になります。そのうえで、第三者のサイトに言及されている必要があります。
Q. この数字は他のサイトでも同じですか?
A. 本レポートは自社サイト1件の実測です。業種や検索語の種類によって数値は変わります。ご自身のSearch Consoleで、順位帯ごとのCTRを同じ方法で出すことをおすすめします。
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