2026/08/07コラム-WEB
WordPressのURL正規化とSEO|重複を防ぐ設定の手順
WordPressのURL正規化は、同じ内容のページに複数のURLがあるときに、検索で見せたいURLを1つに統一してGoogleへ伝える作業です。
手順は4段階です。
設定の一般でサイトのURLをそろえ、サーバーで旧URLを転送します。
続いてcanonicalタグを確認し、Search Consoleで結果を確かめます。
Googleのヘルプには、正規ページを指定しなくてもサイトは問題なく動作する場合があると書かれています。
この記事は重複URLの見つけ方から始めます。
続いて手段の選び方とWordPressでの設定を説明し、最後に確認方法を扱います。

重複URLが生まれる5つのパターンと見つけ方
WordPressサイトで多い重複は、プロトコル・wwwの有無・末尾のスラッシュ・URLパラメータ・index.phpの5つです。
自分のサイトに当てはまるかは、ブラウザのアドレス欄に別の書き方のURLを入力するだけで確かめられます。
| パターン | 重複するURLの例 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 1. httpとhttps | httpで始まるURLとhttpsで始まるURL | httpで開いてhttpsに切り替わるか |
| 2. wwwの有無 | wwwが付くURLと付かないURL | 片方で開いて他方に切り替わるか |
| 3. 末尾のスラッシュ | 末尾にスラッシュが付くURLと付かないURL | スラッシュを外して開き、付いた形に切り替わるか |
| 4. URLパラメータ | 計測用の文字列(utm_sourceなど)が付いたURL | パラメータ付きで開き、同じ内容が別URLで見えるか |
| 5. index.php付き | index.phpが付いたURLと付かないURL | index.phpを付けて開き、トップに切り替わるか |
同じ内容が別のURLで開けたら重複の候補
アドレス欄に入力したURLが、そのまま残って同じ内容が表示された場合は、重複の候補です。
統一先のURLに自動で切り替わった場合は、すでに転送が効いているので、その項目は直さなくて済みます。
WordPress本体にも、似たURLを正しいURLへ転送する仕組みがあります。
実際にどこまで効いているかは、5つのパターンを1つずつ試して確かめます。
正規化をしないとどうなるか
正規ページを指定しない場合、Googleが重複ページの中から、検索結果に出すURLを自分で選びます。
選ばれたURLが、自分が見せたいURLと違う場合があります。
統一はそのずれを防ぎ、リンクなどの評価を1つのURLに集めるために行います。
Googleのヘルプでは、正規化は評価の信号をまとめるための仕組みとして説明されています。
正規化の3つの手段を強い順に使い分ける
手段はリダイレクト・rel=canonical・サイトマップの3つです。
Googleの説明では、リダイレクトとcanonicalが強いシグナルで、サイトマップは弱いシグナルです。
強い手段を中心にして、弱い手段は補助として添えます。
| 手段 | Googleの説明 | 使う場面 |
|---|---|---|
| リダイレクト | 正規ページになるべきことを強く示すシグナル | 古い重複URLをなくしたいとき |
| rel=canonical | 指定したURLが正規ページになるべきことを強く示すシグナル | 重複するURLを残したまま、見せたいURLを伝えたいとき |
| サイトマップ | シグナルとしては弱い | 正規にしたいURLだけを載せて補助にする |
手段を重ねても、指すURLは1つにそろえる
Googleのヘルプは、複数の手段を組み合わせるほうが効果的だと説明しています。
ただし同じページに対して手段ごとに別のURLを指定すると、シグナルが食い違います。
たとえばリダイレクトではhttpsのwww付きに送り、canonicalではwww無しを指定する状態は避けます。
正規化に使わない3つの方法
ヘルプには正規化の目的で使わないものが3つ書かれています。
robots.txt、重複の選別に使うnoindex、そしてURL削除ツールです。
URL削除ツールは、そのURLのすべてのバージョンを検索結果から隠してしまうためです。
重複の整理はリダイレクトかcanonicalのどちらかで行います。
WordPressの設定でURLを1つにそろえる6つの手順
設定は6つの手順を順に進めます。
先にバックアップを取り、今の設定を確認してから、統一先を決めて書き換えます。
そのあとサーバーで転送を設定し、最後に動作を確かめます。
- サイトのファイルとデータベースのバックアップを取ります。
- 管理画面の「設定」から「一般」を開き、「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)」に今入っている値をメモします。
- 統一先を決めます。
httpsにして、wwwを付けるか付けないかを1つ選びます。 - 2つの欄を決めた統一先のURLに書き換えて保存します。
- サーバー側で301の転送を設定します。
httpからhttpsへ、wwwの有無は統一先に合わせます。 - 5つのパターンのURLを順にブラウザで開き、すべて統一先に切り替わるかを確かめます。
手順4は誤入力で管理画面に入れなくなる
「WordPressアドレス」と「サイトアドレス」を誤った値で保存すると、管理画面にもサイトにも入れなくなる場合があります。
保存する前にhttpsの綴りとwwwの有無を見直してから、保存ボタンを押します。
入れなくなったときは、サーバー上のwp-config.phpにURLを書いて復旧する方法があります。
この作業はバックアップを取った状態で、サーバーの操作に慣れた人が行ってください。
手順5の転送ルールの考え方
転送ルールはサーバーの種類で書き方が変わります。
Apacheを使うサーバーでは、WordPressのフォルダにある.htaccessに書きます。
| 転送する条件 | 転送先 | 転送の種類 |
|---|---|---|
| httpで開かれた | 同じパスのhttps | 301 |
| 統一先と違うホスト名(wwwの有無)で開かれた | 統一先のホスト名で同じパス | 301 |
.htaccessを書き換える前に、元のファイルを別名で保存しておきます。
書き方に自信がない場合や、サーバーが違う場合は、レンタルサーバーの設定画面にあるSSLの転送設定を使うのが安全です。
canonicalタグを確認する4つの手順
canonicalタグはページのソースを開けば確認できます。
見るのは2点で、1つだけ入っているかと、書かれたURLが統一先と同じかです。
Googleのヘルプには、正規URLが誤っている原因はCMSやプラグインの場合が多いと書かれています。
- 確認したいページをブラウザで開き、ページのソースを表示します。
Windowsは「Ctrl+U」、Macは「Option+Command+U」です。 - ソースの中で「canonical」を検索します。
- rel=”canonical”のタグが1つだけあるかを数えます。
2つ以上ある場合は、テーマとプラグインの両方が出している可能性があります。 - href=の中のURLが絶対URL(httpsから始まる形)かを見ます。
ページ自身のURLで、統一先と同じ綴りかも確かめます。
ヘルプが勧めるcanonicalの書き方
Googleのヘルプは、相対パスではなく絶対URLで指定するよう勧めています。
正規にしたいページ自身にも、自分のURLを指す自己参照のcanonicalを置くことも勧められています。
サイト内のリンクも、重複しているURLではなく正規URLに向けて貼ります。
SEOプラグインを使う場合の見るところ
Yoast SEOやRank MathなどのSEOプラグインは、ページごとの編集画面の詳細設定にcanonicalURLの欄があります。
空欄のままなら、プラグインが自動でそのページ自身のURLを出します。
手入力した値が古いURLのままになっていると、統一先とずれるので、入力があるページだけを見直します。
Search Consoleで「Googleが選んだURL」を確かめる手順
Search ConsoleのURL検査で、宣言した正規URLとGoogleが選んだ正規URLを見比べると、正規化が伝わっているかが分かります。
Googleのヘルプによると、正規ページを明示していても、Googleが別のページを正規に選ぶ場合があります。
理由として挙げられているのは、コンテンツの質や技術的なシグナルです。
- Search Consoleの上部の検索ボックスに、確認したいページのURLを入れます。
- 「ページのインデックス登録」の項目を開きます。
- 「ユーザーが宣言した正規URL」と「Googleが選択した正規URL」を並べて見ます。
- 2つが同じならそのままにします。
違う場合は検索する人にとってどちらのページが適切かという目で比べます。
違いが出たときに確かめる3つのこと
確かめるのは次の3点です。
リダイレクトの向きが統一先と合っているか。
canonicalに誤りがないか。
サイトマップに統一先以外のURLが載っていないか。
サイトマップにhttpのURLを載せないことは、Googleのヘルプにも書かれています。
直したあとはインデックス登録のリクエストを出せます。
回数に上限があるので、重要なURLにだけ使います。
反映には時間がかかる
Googleのヘルプでは、重複のグループに入ったページは、修正後も最大2週間ほどそのグループに残る場合があると説明されています。
直した日を記録し、2週間たってからもう一度、URL検査で確認します。
直したあとに起きやすい3つのつまずき
設定を直した直後に起きやすいのは、転送が輪になる・https内にhttpの素材が残る・サイトマップに古いURLが残る、の3つです。
いずれも設定を戻す前に、原因の場所を1つずつ確かめます。
| 症状 | 原因の例 | 対処 |
|---|---|---|
| ブラウザに「リダイレクトが繰り返されました」と出る | WordPressの設定とサーバーの設定が、逆向きに転送している | 統一先を1つに決め、片方の設定を統一先に合わせる |
| 鍵のマークが出ない、画像が表示されない | 古い投稿の中に、httpで始まる画像のURLが残っている | バックアップを取ってから、httpの画像URLをhttpsに書き換える |
| サイトマップに旧URLが載っている | サイトマップを出すプラグインの設定が古いまま | プラグインの設定を確認し、サイトマップを作り直して再送信する |
確認は1〜2週間、同じ表で続ける
直したあとは1週間に1回、5つのパターンのURLと主要なページのURL検査の結果を同じ表に記録します。
2週間たってもGoogleが選んだURLが統一先にならないページは、リダイレクトとcanonicalの食い違いを探します。
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