2026/07/18コラム-SEO
コアウェブバイタルの測定と改善|LCP・INP・CLSの直し方
コアウェブバイタルは、Googleが提供するウェブサイトのユーザーエクスペリエンス(UX)を評価する指標群です。特にCore Web Vitalsとして注目されており、LCP(Largest Contentful Paint)、INP(Interaction to Next Paint)、CLS(Cumulative Layout Shift)の3つの指標は、検索順位にも影響を与える可能性があります。本コラムでは、これらの指標の測定方法と、具体的な改善策について、相模原市の中小企業様にも分かりやすく解説します。
コアウェブバイタルとは?測定の重要性
コアウェブバイタルとは、Googleが提唱するウェブサイトのUXを測るための指標群であり、中でもLCP、INP、CLSの3つが特に重要視されています。これらの指標は、ユーザーがウェブサイトを訪れた際の「読み込み速度」「操作への応答性」「視覚的な安定性」を数値化し、Googleの検索アルゴリズムにおいても、ユーザー体験を向上させるための重要な要素として考慮されています。そのため、これらの指標を改善することは、SEO対策の一環として非常に重要です。
特に、神奈川県内の中小企業様が自社サイトの集客力を高め、競合サイトとの差別化を図る上で、コアウェブバイタルの最適化は避けて通れません。ユーザーが快適に利用できるサイトは、滞在時間の延長やコンバージョン率の向上にも繋がり、結果としてビジネスの成長を促進します。
LCP(Largest Contentful Paint)とは?
LCPは、「Largest Contentful Paint」の略で、ウェブページ内で最も大きなコンテンツ要素(画像やテキストブロックなど)が表示されるまでの時間を測定する指標です。ユーザーがページを開いてから、主要なコンテンツが画面に表示されるまでの速さを示します。
Googleは、LCPが2.5秒以内であることが望ましいとしています。これより遅い場合、ユーザーはページの表示に時間がかかっていると感じ、離脱してしまう可能性が高まります。
INP(Interaction to Next Paint)とは?
INPは、「Interaction to Next Paint」の略で、ユーザーがページ上の要素(ボタンクリック、リンク選択、カスタムフォーム入力など)に対して行ったすべてのインタラクション(操作)に対して、ブラウザが応答を返すまでの遅延を測定する指標です。以前の指標であるFID(First Input Delay)に代わり、2024年3月よりコアウェブバイタルの主要指標となりました。ページ全体の応答性をより正確に反映します。
INPは、ほとんどのインタラクションで200ミリ秒以内に完了することが望ましいとされています。これより遅い場合、ユーザーは操作に対する反応がないと感じ、サイトへの不満につながります。
CLS(Cumulative Layout Shift)とは?
CLSは、「Cumulative Layout Shift」の略で、ウェブページが表示されている間に、予期せずレイアウトがずれた(動いた)量を測定する指標です。例えば、広告が表示されてテキストがずれたり、ボタンが突然移動したりする現象がこれにあたります。
CLSの理想値は0.1未満です。これを超えると、ユーザーは意図しない箇所をクリックしてしまったり、コンテンツを正しく読めなくなったりする可能性があります。これは、ユーザー体験を著しく損なう要因となります。
コアウェブバイタル測定方法
コアウェブバイタルの測定には、主に以下の3つの方法があります。それぞれ異なる視点からデータを提供するため、組み合わせて利用することが推奨されます。
| 測定ツール | 概要 | 特徴 |
|---|---|---|
| PageSpeed Insights | Googleが提供する無料ツール。 | フィールドデータ(実際のユーザーデータ)とラボデータ(テスト環境でのデータ)の両方を確認できる。改善提案も表示される。 |
| Google Search Console | Google検索パフォーマンスを分析するツール。 | 「Core Web Vitals」レポートで、サイト全体のLCP、INP、CLSのステータスを把握できる。URLごとの問題点も確認可能。 |
| Chrome DevTools | Google Chromeに搭載された開発者ツール。 | 「Lighthouse」機能で詳細なパフォーマンス分析が可能。リアルタイムでサイトの速度やレイアウトの安定性を確認できる。 |
PageSpeed Insightsでの測定手順
PageSpeed Insightsは、指定したURLのパフォーマンスを分析し、コアウェブバイタルのスコアと改善点を示してくれます。
- PageSpeed Insightsにアクセスします。
- 分析したいウェブページのURLを入力します。
- 「分析」ボタンをクリックします。
- 結果画面で「モバイル」と「デスクトップ」それぞれのパフォーマンスを確認します。
- 「Core Web Vitals」セクションで、LCP、INP、CLSのスコアと評価(良好/要改善/不良)を確認します。
- 「診断」セクションでは、具体的な改善提案が表示されるため、これを参考に修正を進めます。
Google Search Consoleでの測定手順
Google Search Consoleでは、実際のユーザーの体験に基づいたデータを確認できます。
- Google Search Consoleにログインし、対象のプロパティを選択します。
- 左側のメニューから「Core Web Vitals」を選択します。
- 「URL」タブで、LCP、INP、CLSの各指標について、良好・要改善・不良のURL数を確認します。
- 各指標のステータスをクリックすると、問題のあるURLの一覧が表示されます。
- 問題のあるURLをクリックすると、詳細なエラー情報や、改善のためのヒントが表示されます。
このデータは、特に相模原市や神奈川県など、地域に根差したビジネスを展開されている企業様が、自社サイトのユーザー体験を客観的に把握する上で非常に役立ちます。
LCP(Largest Contentful Paint)の改善策
LCPを改善するためには、ページの主要コンテンツの読み込み速度を速めることが重要です。以下に具体的な改善策を挙げます。
1. サーバー応答時間の短縮
サーバーの応答が遅いと、ページの読み込み全体が遅くなります。以下の方法で改善を図りましょう。
- CDN(Content Delivery Network)の利用:世界中に分散されたサーバーからコンテンツを配信することで、ユーザーに近いサーバーから高速に読み込めるようになります。
- キャッシュの活用:ブラウザキャッシュやサーバーキャッシュを活用し、次回以降のアクセスで高速に表示できるようにします。
- データベースクエリの最適化:不要なクエリを削除したり、インデックスを適切に設定したりして、データベースの応答速度を向上させます。
2. リソースの読み込み速度の向上
画像やJavaScriptなどのリソースの読み込みを最適化することも重要です。
- 画像の最適化:画像ファイルサイズを圧縮したり、適切なフォーマット(WebPなど)を使用したりします。遅延読み込み(Lazy Loading)も有効です。
- JavaScriptの実行時間の短縮:不要なJavaScriptコードを削除し、コードを分割して読み込む(Code Splitting)ことで、実行時間を短縮します。
- CSSの最適化:未使用のCSSを削除し、読み込み順序を最適化します。
3. レンダリングブロッキングリソースの回避
HTMLの解析や表示を妨げるCSSやJavaScriptを、初期表示に必要なものだけに絞り、それ以外は非同期で読み込むようにします。
LCP改善の判断基準
PageSpeed InsightsやChrome DevToolsのLighthouseで、LCPの値が2.5秒以内になっているかを確認します。Google Search Consoleのレポートで、良好なURLの割合が増加しているかも重要な指標です。
INP(Interaction to Next Paint)の改善策
INPの改善は、ユーザーの操作に対するサイトの応答性を高めることが目的です。JavaScriptの実行が主な原因となるため、JavaScriptの最適化が鍵となります。
1. JavaScriptの実行時間の最適化
インタラクションが発生した際に、重いJavaScript処理がバックグラウンドで実行されていると、応答が遅れます。以下の対策が有効です。
- JavaScriptの遅延読み込み(Lazy Loading):ユーザーがインタラクションするまで、必要のないJavaScriptの読み込みを遅らせます。
- コード分割(Code Splitting):JavaScriptファイルを小さく分割し、必要な時にだけ読み込むようにします。
- Web Workersの利用:重い処理をメインスレッドから分離し、バックグラウンドで実行させることで、UIの応答性を保ちます。
2. イベントハンドラの最適化
イベントリスナー(クリックやキー入力など)に登録されている処理が重い場合、応答が遅れます。不要なイベントリスナーの削除や、処理の効率化を行いましょう。
3. CSSアニメーションの活用
JavaScriptで行っていたアニメーションを、CSSで行うことで、ブラウザのハードウェアアクセラレーションを利用でき、スムーズな動作につながることがあります。これは、特に動きのあるウェブサイトを制作する際に、AIO対策(※AIと人間による最適化の略称として)としても考慮すべき点です。
INP改善の判断基準
PageSpeed InsightsやChrome DevToolsで、INPの値が200ミリ秒以内になっているかを確認します。Google Search Consoleで、良好なURLの割合が増加しているかを確認しましょう。
CLS(Cumulative Layout Shift)の改善策
CLSの改善は、レイアウトのずれを防ぐことが目的です。予期せぬ要素の表示やサイズ変更が原因となります。
1. 画像や動画にサイズ属性を指定
HTMLにwidth属性とheight属性を指定することで、ブラウザは要素が表示される前にその領域を確保できます。これにより、要素が表示された際のレイアウト崩れを防ぎます。
例:
2. 広告や埋め込みコンテンツのスペース確保
広告やYouTube動画などの外部コンテンツは、表示されるタイミングが不安定な場合があります。これらの要素が表示されるための領域を、あらかじめdivなどで確保しておきましょう。
3. 動的にコンテンツを挿入する場合の注意
ユーザーのアクションに応じてコンテンツを追加する場合も、そのコンテンツが表示されるスペースを事前に確保しておくことが重要です。例えば、ローディングスピナーを表示しておき、コンテンツの準備ができた際にスムーズに置き換えるなどの工夫が考えられます。
CLS改善の判断基準
PageSpeed InsightsやChrome DevToolsのLighthouseで、CLSの値が0.1未満になっているかを確認します。Google Search Consoleのレポートで、良好なURLの割合が増加しているかも確認しましょう。
コアウェブバイタル改善によるメリット
コアウェブバイタルの改善は、直接的な集客効果だけでなく、様々なメリットをもたらします。
1. 検索順位の向上
Googleはユーザー体験を重視しており、コアウェブバイタルは検索ランキング要因の一つです。改善することで、検索結果での表示順位が向上し、オーガニック検索からの流入増加が期待できます。これは、SEO対策の基本とも言えます。
2. ユーザー体験の向上
サイトの表示速度が速くなり、操作性が向上し、レイアウトが安定することで、ユーザーはストレスなくサイトを閲覧・利用できます。結果として、サイト滞在時間の延長や、直帰率の低下につながります。
3. コンバージョン率の向上
ユーザー体験が向上すると、商品購入や問い合わせといったコンバージョン(成果)につながる可能性が高まります。特に、ECサイトやサービスサイトにおいては、直接的な売上向上に貢献します。
4. ブランドイメージの向上
高品質で使いやすいウェブサイトは、企業の信頼性やブランドイメージの向上にもつながります。相模原市や神奈川県内のお客様からの信頼を得るためにも、サイトの質を高めることは重要です。
コアウェブバイタル改善の注意点
コアウェブバイタルを改善する際には、いくつか注意すべき点があります。
- テスト環境と実際のユーザー体験の違い:PageSpeed Insightsなどのツールはあくまで参考値です。実際のユーザーが利用する環境でのデータ(フィールドデータ)を重視しましょう。Google Search Consoleのデータが最も信頼できます。
- 過度な最適化による弊害:SEO効果を狙いすぎるあまり、本来のコンテンツの質を低下させたり、ユーザーにとって不要な機能まで削ったりしないよう注意が必要です。
- 継続的なモニタリング:ウェブサイトは常に更新されるため、コアウェブバイタルの値も変動します。定期的に測定・分析し、継続的に改善していくことが重要です。SNS運用やブログ更新と並行して、サイトのパフォーマンス管理も行いましょう。
- 専門知識の必要性:複雑な技術的改善が必要な場合もあります。必要に応じて、専門家や制作会社に相談することも検討しましょう。弊社では、ホームページ制作やMEO対策、補助金を活用した制作など、幅広いWeb集客支援を行っておりますので、お気軽にご相談ください。無料相談も承っております。
よくある質問
Q. コアウェブバイタルが悪いと、すぐに検索順位が下がるのですか?
A. コアウェブバイタルは検索順位を決定する要因の一つですが、それだけで順位が決まるわけではありません。コンテンツの質、専門性、権威性、ユーザービリティなど、他の多くの要因も総合的に評価されます。しかし、他の条件が同等であれば、コアウェブバイタルの良いサイトが有利になる傾向があります。
Q. INPの改善は、FIDの改善とどう違いますか?
A. FID(First Input Delay)は、ユーザーの最初の操作に対する応答性のみを測定していましたが、INPはページ上のすべてのインタラクションに対する応答性を測定します。そのため、INPの改善は、サイト全体の応答性を向上させるための、より包括的なアプローチが必要となります。JavaScriptの実行を効率化し、バックグラウンド処理を適切に管理することが重要です。
Q. コアウェブバイタルの改善には、どのくらいの時間がかかりますか?
A. 改善にかかる時間は、現在のサイトの状態や、行うべき改善策の規模によって大きく異なります。軽微な修正であれば数時間〜数日で完了することもありますが、大規模な改修が必要な場合は数週間〜数ヶ月かかることもあります。まずはPageSpeed Insightsなどで現状を把握し、計画的に進めることが大切です。 コラム一覧も、ぜひ参考にしてください。
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