加盟店が自分のホームページを持つべき理由
本部の公式サイトには、店名と住所と電話番号が載っている。それで十分ではないか——加盟店オーナーからいちばん多くいただくご質問です。
結論から書くと、業態によっては十分ですし、必要な業態もあります。この記事では、どちらなのかを判断する材料と、作ると決めたときの進め方を順にご説明します。
まず、契約書を確認してください
何より先にここです。フランチャイズ契約には、加盟店が独自のホームページやSNSを開設できるかの条項が入っていることがあります。禁止している本部、届出制の本部、推奨している本部があり、対応は本部ごとに違います。
- 禁止:独自サイトを作れない。本部サイト内の店舗ページを充実させる方向で相談する。
- 届出制・承認制:作れるが、公開前に本部の承認が要る。いちばん多い形です。
- 自由:ブランドガイドラインを守れば自由。飲食・美容・リフォーム系に多い。
作ってから「規定違反です」と言われると、費用も時間も無駄になります。着手前の30分で確認できることです。契約書が手元にない場合は、本部の担当者に一本連絡を入れるだけでも構いません。
本部のサイトが担えないこと
本部の公式サイトは、ブランド全体を伝えるための場所です。全国の加盟店が同じ枠に収まる必要があるため、各店の強み・スタッフの顔・施術例・設備・駐車場の有無までは載りません。載せられない構造になっています。
一方で、お客様が店を選ぶときに見ているのは、まさにそこです。「同じブランドなら、どの店でもいい」と思われている業態なら本部サイトで足ります。人で選ばれる業態・通いやすさで選ばれる業態なら、店舗側の情報が要ります。
| 本部の公式サイト | 店舗のサイト | |
|---|---|---|
| 載る情報 | 店名・住所・電話 | 強み・スタッフ・実例・設備 |
| 地域名での検索 | 全国で1ページ | 自店の商圏で狙える |
| Googleマップ | 本部一括のことが多い | 自店名義で運用できる |
| 更新 | 本部の都合 | 規定の範囲でいつでも |
| 採用募集 | 本部採用が中心 | 同じサイトで受けられる |
「地域名+ブランド名」で何が起きているか
加盟店のオーナーにぜひ一度やっていただきたいのが、スマホのシークレットモードで「地域名+ブランド名」を検索することです。自分の店が1番上に出るか、本部サイトが出るか、他の加盟店が出るか。ここで状況がわかります。
- スマホでシークレットモード(プライベートブラウズ)を開く。
- 「◯◯市 ブランド名」で検索する。
- 地図の枠に自店が入っているか、何番目かを見る。
- その下の通常の検索結果で、自店のページがあるかを見る。
- 同じことを「◯◯市 業種名」(ブランド名なし)でもやる。
ブランド名で探している人は、もう来る気があります。そこで取りこぼしているなら、いちばん惜しい取りこぼしです。ブランド名なしの検索で出てこないなら、そもそも比較の土俵に乗っていません。
CHECK
自分の店、地域で何位に出ていますか
ブランド名と店舗名をお送りいただければ、検索・地図・AI検索の3点を見てお返しします。入力は30秒、その場で結果が出ます。
無料で集客力を診断する入力は30秒・その場で結果Googleマップの権限は、先に確認する
加盟店でいちばん多いのが、Googleビジネスプロフィールが本部の一括管理になっているケースです。この状態だと、投稿も口コミ返信も写真の追加も店舗側ではできません。
オーナー権限が本部にあっても、管理者として招待してもらえば投稿と口コミ返信は行えます。本部に依頼する形になるので、サイトを作る話と一緒に相談してしまうのが早いです。
- オーナー権限が本部 → 管理者として招待を依頼する
- オーナー権限が店舗 → そのまま運用できる
- そもそも未登録 → 本部に確認したうえで登録する(重複登録の事故に注意)
本部の承認を通すときのコツ
承認が通らない理由は、だいたい決まっています。ロゴの使い方・配色・効果の言い切り・価格の書き方の4つです。先回りして潰しておけば、往復の回数が減ります。
| よくある差し戻し | 先に直しておくこと | |
|---|---|---|
| ロゴ | 余白の規定・改変・色違い | ブランドガイドラインの指定どおりに使う |
| 配色 | ブランドカラー以外を主役にした | 主役はブランド色、差し色は控えめに |
| 表現 | 「必ず治る」「地域一番」などの言い切り | 効果や順位を言い切る表現を使わない |
| 価格 | 本部の価格表と違う・税表記がない | 本部の最新の価格表と税表記に合わせる |
当社では、着手前にブランドガイドラインを読み込み、本部に出せる形でデザイン案をまとめてから提出しています。表現の可否も当社から本部に確認します。オーナー様が本部と制作会社の板挟みになる状態は作りません。
作るなら、採用の入口も一緒に
加盟店からのご相談で、集客と同じくらい多いのが人手不足です。本部の採用ページは本部採用が中心で、各店のアルバイト・パート募集までは載らないことがほとんどです。
店舗サイトを作るなら、同じサイトに募集の入口を置いてしまうのが効率的です。「地域名+業種+求人」で探している人が、そのまま応募できる形になります。
費用の考え方
加盟店サイトは5ページ前後で足りることが多く、買い切りで30万円前後、初期費用0円の月額なら19,800円〜が目安です。2店舗目以降は共通部分を使い回せるため、制作費を抑えられます。
判断の材料は「1件の問い合わせがいくらの売上になるか」です。客単価が高い業態や、1人のお客様が長く通う業態ほど、早く回収できます。
よくある質問
本部を辞めたら、サイトはどうなりますか?
買い切りで作った場合、サイトはオーナー様の資産です。ブランド表記を外して屋号を変える作り替えもできます。月額型の場合は契約条件によりますので、契約前にご確認ください。
同じブランドの他の加盟店と競合しませんか?
商圏が重なる場合は、狙う地域名とキーワードを分けて設計します。本部の商圏規定に反しない範囲で進めます。
本部の承認が下りなかったらどうなりますか?
着手前の段階であれば費用は発生しません。承認が難しい部分だけを外して作り直すご提案もできます。
