2026/10/14コラム-WEB
工務店ホームページの施工事例|写真と1事例に書く項目
工務店のホームページの施工事例は、1事例ごとに写真・建物の条件・要望と工夫・費用の目安・お客様の声の5つをそろえると、検討中の人が自分の家に置き換えて読めます。
写真が多くても条件と費用が書かれていない事例は、見た人が「うちの場合はどうなるか」を判断できずに終わります。
この記事では1事例に書く項目と撮影の手順、価格の出し方とお客様の声の許可の取り方を順に書きます。
手元にある過去の事例を1件選び、項目を埋めながら読んでください。
施工事例に1事例ごとに書く10項目
施工事例は毎回同じ項目で書くと、見た人が事例どうしを比べられます。
1事例ごとに次の10項目をそろえます。
| 項目 | 書き方の例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 所在地 | 相模原市南区のように市区町村まで | 町名や番地は書かない |
| 種別 | 新築・リフォーム・リノベーション | 部分工事なら工事の範囲も書く |
| 工期 | 着工から引き渡しまでの月数 | 設計の期間とは分けて書く |
| 延床面積と間取り | 延床面積の数字と4LDKのような間取り | リフォームなら工事した面積 |
| 構造と工法 | 木造軸組工法や2×4工法など | 断熱や耐震の仕様もあれば添える |
| 家族構成 | 夫婦と子ども2人のような書き方 | 施主の了承を取った範囲で書く |
| 要望 | 施主が最初の相談で話した困りごと | 施主の言葉に近い形で書く |
| 工夫した点 | 要望に対して何をどう変えたか | 写真の番号と対応させる |
| 費用の目安 | 税込の総額を幅で示す | 含む工事と含まない工事を書く |
| お客様の声 | 引き渡し後に聞いた感想 | 書面で許可を取った範囲に限る |
10項目のうち、見た人が自分の家に置き換えるために使うのは要望と工夫した点です。
「冬の脱衣所が寒い」「子どもの勉強場所がない」のような困りごとから書き始めると、同じ悩みを持つ人が自分の事例として読めます。
工夫した点の欄では要望1つに対して変えたことを1つずつ対応させて書きます。
「寒さ対策として浴室と脱衣所の断熱材を入れ替えた」のように、何をどの場所に行ったかまで書くと、営業の打ち合わせでもそのまま資料として使えます。
よくある失敗は、事例ごとに書く項目がばらばらで、ある事例には工期があり別の事例には費用だけがある形です。
項目の表を1枚の雛形にして、空欄がある場合は「非公開」と書くようにすると、抜けているのか書かないのかが読み手に伝わります。
写真は同じ位置から撮る5つの手順
施工事例の写真は、撮る位置と光の条件をそろえるだけで見やすさが大きく変わります。
撮影は次の5つの手順で進めます。
- 晴れた日の午前か薄曇りの日を選び、カーテンを開けて部屋の照明を全部点けます。
- 部屋の角に立ち、対角線の方向へ横構図で撮ると部屋の広さと奥行きが伝わります。
- カメラは胸の高さに構え、柱や窓枠の縦の線がまっすぐになるように傾きを直します。
- リフォームでは工事前に立った位置を床にテープで印しておき、完成後も同じ位置から撮ります。
- 収納の中や素材の質感が分かる寄りの写真を、1部屋につき3枚ほど足します。
手順4の工事前・工事中・完成の3枚が同じ位置から撮れていると、どこを変えたのかが説明なしで伝わります。
工事中の写真は断熱材や構造の見えない部分を見せられる機会なので、引き渡し後には撮れないものとして工程表に撮影の日を入れておきます。
スマホで撮るときに気をつけたいのは広角の使い方です。
0.5倍のような超広角で撮ると部屋が実際より広く写り、見学に来た人が現地で受ける印象と差が出ます。
通常の倍率で撮り、どうしても入りきらない部屋だけ広角を使います。
外観の写真では、表札・車のナンバー・隣の家・電柱に付いた住所の表示が写り込んでいないかを確かめます。
写り込んだ場合は撮り直すか、ぼかしを入れてから使います。
よくある失敗は、完成した日の家具が入っていない写真だけを載せる形です。
暮らし始めた後の写真を施主の了承を得て1〜2枚足すと、収納の使い方や動線が伝わりやすくなります。
価格は含む工事を3段階に分けて書く
施工事例の価格は、本体工事・付帯工事・諸費用のどこまでを含むかを書いたうえで、税込の総額を幅で示します。
含む範囲が書かれていない金額は、見た人が他社の事例と比べるときに誤解のもとになります。
| 区分 | 主な中身 | 事例での書き方 |
|---|---|---|
| 本体工事 | 建物そのものをつくる工事 | 本体工事として金額の幅を示す |
| 付帯工事 | 給排水の引き込み・外構・地盤改良など | 含むか含まないかを項目ごとに書く |
| 諸費用 | 登記・ローンの手数料・火災保険など | 事例の金額には含まないと明記する |
消費者に価格を示すときは、消費税法で税込の総額を表示することが求められています。
事例の金額も税込で書き、施工した年を添えます。
材料の価格は年によって変わるので、施工年が書いてあると見た人が今の相場との差を考えられます。
坪単価を使う場合は、計算に使った面積を書き添えます。
延床面積で割るか施工面積で割るかで坪単価は変わり、会社によって計算の基準が違います。
基準を書かずに坪単価だけを並べると、他社と比べたときに安く見えたり高く見えたりします。
価格を載せないと決める場合は、その理由と問い合わせの窓口を書きます。
「土地の条件で付帯工事の額が大きく変わるため、総額は現地を見てからお伝えします」のように書いておけば、価格を隠していると受け取られにくくなります。
よくある失敗は、値引き後の金額を事例に載せ、次の相談者から同じ金額を前提に話をされる形です。
事例の金額は通常の条件で施工した場合の目安として書き、個別の値引きは載せないようにします。
お客様の声は4つの範囲を書面で許可を取る
施工事例に載せるお客様の声と写真は、掲載する範囲を書面で決めてから公開します。
口頭の了承だけでは、何年か後に削除や修正を頼まれたときに、どこまで許可を得ていたかが分からなくなります。
同意書で決めておく範囲は次の4つです。
- 載せる場所:自社のホームページ・SNS・チラシ・Googleビジネスプロフィールのどれに載せるかを示します。
- 載せる情報:名前の表記・顔写真・家族構成・所在地をどこまで出すかを選んでもらいます。
- 載せる期間:掲載の期間と、取り下げを頼むときの連絡先を書きます。
- 文章の扱い:話してもらった内容を要約してよいか、公開前に確認してもらうかを決めます。
個人情報保護法では、個人情報を扱う事業者は利用目的を特定し、本人に知らせることが求められています。
顔写真や名前は個人情報にあたるので、同意書に利用目的を書いておくと、法律の面でも説明がつきます。
所在地と家族構成と外観の写真を組み合わせると、家の場所が分かってしまう場合があります。
外観を載せる事例では所在地を市区町村までにとどめ、家族構成を書かないなど、施主と相談して組み合わせを減らします。
声を聞くときは質問を3つ決めておくと、事例ごとに比べやすい内容になります。
「住み始めて変わったこと」「打ち合わせで迷ったこと」「これから家づくりをする人に伝えたいこと」の3つを、引き渡しの1か月後ほどに聞くと暮らしの実感が入った答えが返ってきます。
お客様の声で数字を含むものは扱いに注意します。
「光熱費が下がった」のような声は、家の大きさや暮らし方で結果が変わるので、条件を添えるか載せないかを選びます。
誰にでも同じ結果が出るように見える書き方は避けます。
事例を増やし続けるための更新の5つの手順
施工事例は引き渡しのたびに1件ずつ足していくと、ページの新しさが保たれます。
最新の事例が何年も前のままだと、今も営業しているのかを見た人が疑う原因になります。
- 工程表に撮影の日を3回入れ、工事前・工事中・完成の写真を残します。
- 引き渡しの日に同意書と簡単な聞き取りの用紙を渡します。
- 10項目の雛形に沿って担当者が下書きを作ります。
- 施主に下書きを見てもらい、出してよい範囲を最終確認します。
- 公開した事例の写真と要約をGoogleビジネスプロフィールとInstagramにも載せます。
事例の一覧には、新築かリフォームか・地域・価格帯で絞り込める仕組みを付けると、件数が増えても探しやすくなります。
WordPressなら施工事例を専用の投稿の種類にし、絞り込みの項目をカテゴリやタグで持たせる形がよく使われます。
事例のタイトルには地域と建物の条件と工事の中身を入れます。
「相模原市・築30年の平屋の断熱リフォーム」のように書くと、一覧で並んだときに違いが分かり、同じ条件の家に住む人が検索から見つけたときにも自分に関係のある事例だと判断できます。
一覧の写真は事例ごとに一番伝えたい1枚を選び、縦横の比率をそろえます。
比率がばらばらだと一覧の並びが崩れ、事例どうしを見比べにくくなります。
手順3の下書きは引き渡しから1か月以内に作ると、担当者の記憶が新しいうちに工夫した点を書けます。
時間がたつほど細かな工夫を思い出せなくなるので、引き渡しの翌週に下書きの日を決めておきます。
工務店の施工事例でよくある4つの質問
Q1:開業したばかりで事例が少ない場合は何を載せればよいですか?
自社で手がけた工事であれば、小さな修繕やリフォームも1件ずつ事例として載せます。
代表や職人が前の会社で担当した工事は自社の事例と区別し、経歴として書き分けると誤解を招きません。
Q2:施主の顔写真は載せた方がよいですか?
顔写真がなくても事例として成り立ちます。
顔を出せる施主には同意書で了承を取り、出したくない施主の事例は後ろ姿や手元の写真で暮らしの様子を伝えます。
Q3:住所はどこまで書いてよいですか?
市区町村までにとどめます。
町名や番地を書くと家の場所が特定されやすくなるので、施主の希望があっても防犯の面から市区町村までをおすすめします。
Q4:事例は何件くらい載せればよいですか?
件数の決まりはありません。
新築・リフォーム・外構のように自社が受けたい工事の種類ごとに数件ずつそろっていると、見た人が自分に近い事例を見つけやすくなります。
受けたい工事の種類の事例が少ない場合は、その種類から優先して撮影と下書きを進めます。
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制作の進め方はホームページ制作のページにまとめています。
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