2026/10/21コラム-業種
介護福祉のサイト制作費と業者選び
介護・福祉事業所においてホームページは単なる会社の顔ではなく、ケアマネジャーや求職者、利用を検討するご家族との大切な接点となります。
しかし制作会社に依頼する際に「どの会社を選べばいいか分からない」「見積もりの妥当性が判断できない」と悩む経営者や担当者の方は少なくありません。
この記事では介護・福祉のホームページ制作で失敗しないための判断基準や、費用の考え方、自社と外注の切り分け方を詳しく解説します。
この記事で分かること:
- 制作会社の型:自社の状況に合う依頼先の選び方
- 作業の切り分け:自社で持つ範囲と任せる範囲の明確化
- 選定のポイント:介護業界ならではの注意点と確認項目
介護・福祉のホームページ制作における3つの型と特徴
介護・福祉のホームページ制作を依頼する際、制作会社を「型」で分類して選ぶことが重要です。
それぞれの型によって含まれる作業や費用感が大きく異なるため、自社の予算や社内リソースに合った選択が求められます。
ここでは主要な3つの型について、特徴や向いている事業所を解説します。
テンプレート型の特徴と向いている事業所
テンプレート型は、既存のデザイン枠組みを活用して効率よくホームページを構築する手法です。
初期費用を抑えつつ、短期間で公開できる点が大きなメリットです。
例えば小規模なデイサービスや訪問介護事業所で、まずは最低限の会社案内やサービス紹介をネット上に掲載したい場合に適しています。
一方でデザインの自由度が限られることや、同業他社と似た印象になりやすい点には注意が必要です。
自社で文章や写真を準備できる場合、コストパフォーマンスに優れた選択肢となります。
導入までの大まかな手順は次の通りです。
- 契約する会社のプランを選び利用規約に同意して申し込む(作業時間目安:約30分)
- 指定された管理画面やフォームに事業所情報や挨拶文を入力する(作業時間目安:約60分から120分)
- 用意した外観用の写真やスタッフの画像をアップロードして配置する(作業時間目安:約60分)
- 記載内容に誤りがないかを最終確認して公開ボタンを押す(作業時間目安:約30分)
オリジナル型の特徴と向いている事業所
オリジナル型は、事業所のコンセプトや強みに合わせてデザインや機能をゼロから構築する手法です。
独自の理念やスタッフの雰囲気、ケアの専門性をしっかり伝えたい中規模以上のデイサービスや複数の事業を展開する法人が選ぶケースが多く見られます。
取材や写真撮影、綿密な構成案の作成が含まれることが多く、制作期間は数ヶ月単位で必要になります。
競合他社との差別化を図りやすく、採用活動にも力を入れたい場合に適した型です。
費用は高くなりますが、長期的な資産として活用できます。
文例:オリジナル型をご検討の際は、単に見栄えが良いだけでなく、ケアマネジャーや求職者が知りたい情報へスムーズにたどり着ける設計になっているかを確認することが大切です。
事前の打ち合わせでは、自社の理念や強み、ターゲット層を明確に伝えるための準備を行ってください。
制作会社からのヒアリングシートには、現在の課題や今後力を入れたいサービス内容を具体的に記入します。
デザインのラフ案を確認する際は、実際の利用者が操作しやすい配置になっているかを細かくチェックします。
公開後も定期的にアクセス状況を確認し、必要に応じて修正を加える体制を整えておくことが求められます。
運用込み型の特徴と向いている事業所
運用込み型はホームページの公開後も定期的な更新や修正、アクセス解析に基づく改善提案を月額制で継続的に受ける手法です。
社内にホームページを管理できる専任の担当者がいない場合や、法改正や介護報酬改定に伴う情報の差し替えを確実に行いたい場合に適しています。
初期費用を抑えつつ、公開後も専門家のサポートを受けながら育てていける点がメリットです。
ただし契約期間や毎月の作業範囲が会社によって異なるため、契約前にどこまで対応してもらえるかを細かく確認する必要があります。
判断の目安となる具体的な数字として、月額費用は一般的に10,000円から50,000円程度の幅があります。
毎月の更新回数の目安としては、テキストの軽微な修正やお知らせの追加が2回から4回程度のプランが多く見られます。
最低契約期間が12ヶ月や24ヶ月に設定されている場合が多いため、総額のコストを計算して判断してください。
年間の更新頻度がほとんどない場合は、運用込み型よりも必要な時だけ依頼する単発の保守契約の方が総費用を抑えられる目安となります。
自社でやる範囲と外注する範囲の切り分け方
ホームページ制作を円滑に進めるためには、自社ですべて抱え込まず、制作会社との役割分担を明確にすることが成功の鍵となります。
企画や原稿写真撮影などの各工程において、どちらが主導権を持つかを整理しておきましょう。
ここでは制作における主な工程ごとの切り分け方を表と詳細で整理します。
役割分担の目安:
- 企画・設計:事業所の強みを整理し、ターゲットに合わせた構成を決める
- 原稿作成:サービス内容や想いを文章にしてまとめる
- 写真・素材:施設内の様子やスタッフの表情を撮影する
| 工程 | 自社でやる範囲 | 制作会社に任せる範囲 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 企画・要件定義 | ターゲット層やアピールポイントの提示 | 構成案の作成・サイト設計の提案 | 事業所の強みが伝わるかを最初にすり合わせる |
| 原稿作成 | サービスの特徴や挨拶文のベース作成 | 読みやすい表現へのリライト・SEO調整 | 専門用語を分かりやすく噛み砕く意識が必要 |
| 写真・素材 | 施設内の清掃・撮影時のスケジュール調整 | プロによる撮影・画像加工の実施 | プライバシーや利用者の映り込みに配慮する |
| SEO・公開 | 公開前の最終確認・情報チェック | 検索エンジン最適化・サーバー設定 | 医療・介護広告のガイドラインを確認する |
| 保守・運用 | 日々のちょっとしたお知らせの更新 | セキュリティ対策・システムのバックアップ | 月額費用に含まれる作業範囲を事前確認する |
ホームページ制作でやってはいけない失敗の例として、すべての原稿作成や写真撮影を完全に制作会社へ丸投げしてしまうやり方が挙げられます。
なぜ駄目かというと、現場のリアルな雰囲気や介護スタッフの言葉が反映されず、どこにでもあるような一般論だけのホームページになってしまうためです。
代わりに何をするかというと、自社で伝えたい内容のメモやスタッフのコメントを集めた下書きをあらかじめ用意し、そのベースを元に制作会社とブラッシュアップする作業を行います。
またスケジュール管理を制作会社任せにせず、自社側の確認期日をカレンダーに登録して遅れを出さないように進めることが必要です。
写真についてもストックフォトばかりを並べるのではなく、実際の施設内の清掃を行ってからスタッフに協力してもらい、親しみやすさが伝わる素材を準備する取り組みを行います。
公開前のチェック作業を一人で行うのではなく、複数のスタッフや責任者がそれぞれの視点で誤字脱字やリンク切れを確認する体制を作ることが大切です。
制作費用を左右する要素と買い切りの目安
ホームページ制作の費用は、ページ数や実装する機能、取材や撮影の有無によって大きく変動します。
予算を検討する際は、総額だけでなく「何が含まれているか」の内訳を確認することが欠かせません。
ここでは一般的な買い切りの目安と費用が変動する理由を解説します。
ページ数に応じた費用の目安と含まれる内容
買い切りのホームページ制作における費用の目安として、1ページ完結の小規模な構成であれば15万円〜、TOPページに加えてサービス紹介や会社概要など5ページ程度で構成する場合は30万円〜TOPページに加えて10ページ前後の詳細な情報や採用ページを含む場合は50万円〜が一般的な相場となります(いずれも税別)。
30万円〜のプランでは取材や撮影、原稿制作のサポートが含まれることが多く、自社で原稿を用意する時間がない場合でもスムーズに進められます。
まずは ホームページ制作 の詳細な進め方や料金プランを確認してみるのもおすすめです。
ここでよくある思い込みとして、ページ数が少なければ少ないほど制作費用は安くなり、見積もりも短期間で終わるという考え方があります。
実際はそうならず1ページの中に事業所の理念、すべてのサービス詳細・料金表・アクセス、問い合わせフォームをすべて詰め込む縦長のシングルページ構成にする場合デザインや情報の整理に手間がかかりかえって複数ページの構成よりも費用が高くなるケースがあります。
なぜそうなるかというと、ユーザーがスクロールしながら迷わずに情報を読めるような複雑なレイアウトやアニメーションの調整が必要になるためです。
そのためページ数だけに囚われず、掲載したい情報量がどの程度あるかをあらかじめ整理した上で、適切な構成の見積もりを複数の会社に依頼することが金額の妥当性を測る目安となります。
追加費用が発生しやすいポイントと事前確認
見積もりから金額が膨らむ主な要因として、デザインの大幅な修正複雑な予約システムや採用応募フォームの組み込み、原稿の全面的な書き直しなどが挙げられます。
特に介護・福祉事業所では、事業所ごとの細かい加算情報や独自の取り組みを掲載する際に文章が長くなりやすく、追加調整が必要になるケースがあります。
契約を結ぶ前に・修正回数の上限や、どの機能が標準仕様に含まれているかを書面で確認することが、予算オーバーを防ぐための重要なポイントです。
確認のしかたとして、見積書の項目の数字と仕様書に記載された文字数やページ数の上限を具体的にチェックします。
例えば見積書に記載されているデザイン修正の回数が「原則2回まで」となっている場合、3回目以降の修正には1回につき5,000円から20,000円程度の追加費用が発生するラインが設定されているかを事前に見ます。
またお問合せフォームの項目数が標準でいくつまで対応可能か、指定したシステム連携が含まれているかを仕様書の数字で確認します。
追加費用が発生する場合の単価が事前に明記されている見積書を選び、口頭での約束だけに頼らずに書面で残っているかを判断の線として確認してください。
コストを抑えつつ品質を落とさないための工夫
限られた予算の中で効果的なホームページを作るためには、すべての工程を外注するのではなく、自社で準備できる部分をあらかじめ明確にしておくことが有効です。
例えばスタッフの紹介写真や日々の様子を伝える素材を事前に社内で集めておき、デザインやコーディングSEOの設計など専門的な部分を制作会社に任せることで、無駄なコストを抑えつつ質の高いサイトに仕上げることができます。
また 補助金を活用した制作 を検討することで、初期負担を軽減しながら必要な機能備えたサイト構築を実現できる場合もあります。
コストを抑えつつ品質を落とさないための具体的な手順は次の通りです。
作業は目安として合計で約30分から60分程度で進めることができます。
- 1. 自社ホームページの目的と掲載したい情報を整理する作業を約15分で行います。
- 2. 競合となる近隣の介護事業所のサイトを3社ほど実際にスマートフォンで閲覧し、必要なコンテンツを確認する作業を約15分で行います。
- 3. 制作会社へ問い合わせる際の要望事項や予算の上限を箇条書きでまとめる作業を約15分で行います。
- 4. 見積もり依頼のメールを作成し、自社で用意できる素材の範囲を明記して送信する準備を約15分で行います。
介護・福祉のホームページ制作で外せない選び方のポイント
数ある制作会社の中から自社に合うパートナーを選ぶためには、いくつかの具体的な観点を持って比較検討することが大切です。
ここでは選定の際に確認しておきたい重要なポイントを解説します。
介護業界の法規やガイドラインへの理解度
介護・福祉業界のホームページ運営において最も注意すべきなのは、医療・福祉に関する広告ガイドラインや法令の遵守です。
過度な表現や断定的な効果の表記は、法令違反につながるリスクがあります。
制作会社を選ぶ際はこれまでに介護事業所の実績があり、業界特有の表現ルールやケアマネジャー、求職者が求める情報のツボを正しく理解しているかを確認することが不可欠です。
制作会社へ見積もりや詳細な質問を送信する際は、次のような文面を活用することで、ガイドラインへの理解度をスムーズに確かめることができます。
文例:弊社は訪問介護事業を運営しております。
医療・福祉に関する広告ガイドラインや法令を遵守したホームページ制作の実績はどの程度ございますでしょうか。
特にケアマネジャー向けのサービス詳細ページや、求職者向けの募集要項において、厚生労働省の規定に抵触しない表現をご提案いただけるか確認したく存じます。
過去の具体的な事例や、原稿作成時のサポート体制についてご教示いただけますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
ケアマネジャーや求職者に伝わる導線の設計
介護事業所のホームページを訪れるユーザーは、主にケアマネジャー・利用者・そのご家族、そして求職者の3つの層に分かれます。
それぞれのユーザーが知りたい情報(空き状況、料金・スタッフの雰囲気、応募方法など)へ迷わずたどり着ける導線が設計されているかが重要です。
トップページから目的のページへスムーズに移動できる構成案を提案してくれる制作会社は、実際の利用や応募につながりやすいサイトを作ることができます。
導線設計の適切さを判断する目安として、次の数値を参考にしてください。
トップページから目的の情報である料金ページや空き状況、求人ページに到達するまでのクリック数は目安として2回以内であることが望ましいです。
またスマートフォンで閲覧した際に、画面の最下部に電話番号やお問い合わせボタンが常に表示される追従型メニューが設置されているかどうかも重要な判断基準となります。
求職者が応募フォームにたどり着くまでの入力項目数が目安として5項目以内に収まっている設計であるかを確認することで、途中で離脱されるリスクを大幅に軽減できます。
公開後の更新や運用サポートの体制
ホームページは公開して終わりではなく、日々の情報発信や採用情報の更新が継続して行われて初めて価値を発揮します。
公開後に自社で簡単に更新できるCMS(WordPressなど)が導入されているか、あるいは困ったときにすぐ相談できるサポート窓口が用意されているかを確認しましょう。
運用のしやすさは、長期的なホームページの成果を左右する大きな要素となります。
よくある失敗の形として公開後に更新作業をすべて制作会社へ依頼しっぱなしにし、修正のたびに高額な追加費用が発生したり、担当者が変わって連絡が取れなくなったりする事例があります。
これは制作完了後の保守契約の範囲や、自社で修正できるCMSの操作権限がどこまで付与されているかを事前に確認しなかったことが原因です。
代わりに公開前に「お知らせやスタッフブログの更新はどの管理画面から自社で行えるか」「文章の簡単な差し替えや画像の変更は月額の保守費用に含まれているか」を契約書や重要事項説明書で確認し、自社スタッフだけで更新できる仕組みを作っておくことが大切です。
見積もりの透明性と契約内容の明確さ
提示された見積もりが「何にいくらかかるのか」が項目ごとに分かりやすく記載されているかは、信頼できる会社を見極める基準になります。
保守費用やドメイン・サーバーの管理費が月額としてどのように発生するのか、契約期間や途中解約の条件はどうなっているかを事前にクリアにしておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
ホームページ制作は初期費用が安ければ安いほど良いという思い込みがありますが、実際には初期費用が極端に安い場合、後から月額の保守費用が高額に設定されていたりサーバーやドメインの名義が制作会社側の所有になっていて他社へ乗り換えられないといったトラブルに発展することがよくあります。
これは見積書に記載されている「初期制作費」と「月額保守費」の総額が、契約期間全体でいくらになるのかを計算していないために起こります。
実際には3年や5年といった中長期の総コストで比較し、サーバーやドメインの所有権が自社に帰属するかどうかを確認することが不可欠です。
担当者とのコミュニケーションの円滑さ
制作期間は数ヶ月に及ぶことも多く、その間は担当者との密なやり取りが必要になります。
質問に対する返信の早さや、こちらの意図を汲み取って専門的な提案をしてくれるかなど、実際のコミュニケーションを通じて信頼できるパートナーかどうかを見極めることが大切です。
具体的な確認のしかたとして、初回のお問い合わせや無料相談を行った際の対応を確認します。
送信後から最初の返信が来るまでの時間が目安として24時間以内であるか、こちらの質問に対して紋切り型のテンプレートではなく具体的な回答が返ってくるかを見ます。
また打ち合わせの際に業界特有の専門用語を分かりやすく言い換えて説明してくれるか、こちらの要望をそのまま鵜呑みにするのではなくプロの視点から別の解決策を提示してくれるかを観察し、判断の線として担当者とのやり取りにストレスを感じず連絡の往復がスムーズに成立する会社を選ぶようにします。
制作をスムーズに進めるためのステップ
ホームページ制作を計画通りに進めるためには、全体の流れをあらかじめ把握し、段階ごとに適切な作業を行うことが求められます。
ここでは依頼から公開に至るまでの具体的な手順を解説します。
1. 要件整理と目標の設定
まずはホームページを通じて何を達成したいのか(ケアマネジャーからの紹介を増やしたい、求職者の応募を増やしたいなど)を社内で整理します。
ターゲット層や盛り込みたいコンテンツの優先順位をあらかじめ決めておくことで、制作会社との初回打ち合わせがスムーズになります。
具体的な作業手順として、以下の4項目を約60分で行います。
1. 現状の課題と今回のホームページ制作で最も解決したい目的をメモに書き出す(所要時間15分)。
2. メインのターゲットとなるユーザー層(利用者・家族・ケアマネジャー・求職者)を1つに絞り込む(所要時間15分)。
3. 他社の介護施設サイトを3つほど見て、自社サイトに取り入れたい良い点と改善したい点を書き出す(所要時間20分)。
4. 掲載したい必須コンテンツ(施設概要・料金・アクセス・採用情報など)のリストを作成する(所要時間10分)。
このステップを事前に済ませることで、制作会社からのヒアリングに的確に答えられるようになり、ブレのない見積もりとスケジュールを引き出すことができます。
2. 制作会社の選定と見積もり依頼
複数の制作会社へ問い合わせを行い、提案内容や見積もりを比較します。
この段階では料金の安さだけでなく、これまでの実績や介護業界への理解度、担当者の対応の丁寧さを総合的に見て判断することが重要です。
不明な点があれば質問し、納得した上で依頼先を決定します。
制作会社へ具体的な見積もりと提案を依頼する際のメール文例を参考にしてください。
文例:平素よりお世話になっております。
〇〇株式会社の担当〇〇です。
この度弊社が運営する介護施設のホームページリニューアルを検討しており、貴社の実績を拝見しお見積りとご提案をお願いしたくご連絡いたしました。
現在のサイトではスマートフォン対応や求職者からの応募獲得に課題を感じております。
つきましては要件定義のお打ち合わせの場を設けていただくことは可能でしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。
このような文面で問い合わせを行い、レスポンスの速さや提案の具体性を確認します。
3. 素材の準備と原稿の作成
制作会社とのキックオフミーティングを経て、サイトの構成案が確定したら、必要な素材の準備に入ります。
施設内の写真やパンフレット、スタッフのプロフィールなど、自社で用意すべきものをスケジュールに沿って集めていきます。
原稿のベースとなる文章作成もこの時期に進めます。
素材準備にかかる期間の目安は約2週間から1ヶ月程度であり、準備する写真点数の目安は施設の外観・内観・スタッフ風景を含めて20〜30点程度、文章の文字数は主要ページごとに800〜1500字程度が判断基準となります。
この目安の数量を下回る場合、サイト内の情報量が不足してユーザーの理解が得られにくくなり、検索エンジンからの評価も下がる原因となります。
公開予定日から逆算していつまでにどの素材を集めるかをリスト化し、社内の担当者を明確に決めておくことで、素材の提出遅延による公開の遅れを防ぐことができます。
4. デザイン確認と修正対応
制作会社からデザインのラフ案が提示されたら、イメージ通りに仕上がっているかを確認します。
ユーザーにとって見やすいレイアウトになっているか、スマートフォンなどの端末でも正しく表示されるかなど、細部までチェックを行い必要に応じて修正を依頼します。
やってはいけない失敗の形として、個人の好みだけでデザインの修正を何度も指示することが挙げられます。
なぜ駄目かというと、経営者や担当者の主観だけで色使いやレイアウトを変えてしまうと、肝心のユーザーである高齢者の家族やケアマネジャーにとって見づらいサイトになってしまうからです。
代わりに客観的な視点を取り入れるために、現場のスタッフや利用者の家族に見てもらい、文字の大きさや知りたい情報にたどり着きやすいかを実際に操作してもらってから修正の有無を判断するようにしてください。
5. 公開前の最終チェックと運用開始
サイトが完成したら、リンク切れがないか、フォームから正しく問い合わせや応募ができるかを最終確認します。
問題がなければ本番環境へ公開し、運用をスタートさせます。
公開後もアクセス状況を確認しながら、必要に応じてコンテンツの追加や修正を行い、サイトを継続的に改善していきましょう。
ここでよくある勘違いとして、「ホームページは一度公開すれば、自動的にケアマネジャーや求職者が集まるようになる」という思い込みがあります。
実際はそうではなく、公開直後は検索エンジンに認知されていないため、そのまま放置してもアクセスはほとんど増えません。
なぜならインターネット上には多くの介護施設サイトが存在しており、定期的な情報の更新や採用情報の追加を行わないと、ユーザーに見つけてもらえないからです。
そのため公開はゴールではなくスタート地点と捉え、月1回以上の新着情報更新やスタッフブログの追加などを継続していく体制を整える必要があります。
知らないと損する注意点
ページ数が多いほど料金が高くなるという思い込み
ページ数が少なければ制作費用は安くなり、見積もりも短期間で終わるという考え方がよくあります。
実際は1ページの中にすべての情報を詰め込む複雑なシングルページ構成にする場合、デザインや情報の整理に手間がかかり、複数ページの構成よりも費用が高くなるケースがあります。
ユーザーがスクロールしながら迷わずに情報を読めるような複雑なレイアウトやアニメーションの調整が必要になるためです。
掲載したい情報量がどの程度あるかをあらかじめ整理した上で、適切な構成の見積もりを複数の会社に依頼することが金額の妥当性を測る目安となります。
初期費用が安い会社ほど全体的にお得という思い込み
初期費用が極端に安い場合、後から月額の保守費用が高額に設定されていたり、サーバーやドメインの名義が制作会社側の所有になっていて他社へ乗り換えられないといったトラブルに発展することがよくあります。
初期制作費と月額保守費の総額が契約期間全体でいくらになるのかを計算していないために起こります。
3年や5年といった中長期の総コストで比較し、サーバーやドメインの所有権が自社に帰属するかどうかを確認することが不可欠です。
すべての工程を制作会社に丸投げできるという思い込み
現場のリアルな雰囲気や介護スタッフの言葉が反映されず、どこにでもあるような一般論だけのホームページになってしまうやり方が挙げられます。
自社で伝えたい内容のメモやスタッフのコメントを集めた下書きをあらかじめ用意し、そのベースを元に制作会社とブラッシュアップする作業を行います。
スケジュール管理や写真撮影についても、実際の施設内の清掃を行ってからスタッフに協力してもらい、親しみやすさが伝わる素材を準備する取り組みを行うことで求職者や家族に信頼されるサイトに仕上がります。
いまの状態を確かめるチェックリスト
ホームページ制作を進める前に、現在の状況を一つずつ確認してください。
- ターゲット層やホームページの主な目的が社内で共有できている
- ケアマネジャーや求職者に伝えるべき強みや特徴を書き出している
- 施設内の様子やスタッフの笑顔が伝わる写真素材を準備している
- サービス内容や料金表の最新データが手元に揃っている
- 問い合わせフォームの必須項目や宛先が明確に決まっている
- 公開後の更新作業をどのスタッフが担当するか決めている
- 3年や5年の中長期的な予算の上限が社内で合意されている
- 見積書の項目や保守範囲を比較する基準が決まっている
もし×の項目が多い場合は、まず自社の強みの整理と予算の検討から始めてください。
社内だけでリソースを確保することが難しいと感じる場合は、専門の会社へ早めに任せる選択肢も検討してみてください。
具体的な進め方について迷うことがあれば、無料相談へ気軽にお問い合わせください。
介護・福祉での制作やご相談は、介護・福祉のホームページ制作のページをご覧ください。
よくある質問
Q. 中小規模の介護事業所でホームページ制作を検討しています。予算は月額や初期費用あわせて柔軟に対応でき、サポートの手厚い会社を探していますが、どのような基準で選ぶのが良いでしょうか?
A. 予算やサポート体制を重視される場合は、初期費用と月額費用のバランスだけでなく「含まれる作業範囲」を比較することが大切です。
自社で更新作業を行う時間がある場合は初期費用重視のプラン、運用までお任せしたい場合は保守サポートが手厚いプランを選ぶなど、事業所の状況に合わせた型を選ぶことで無理のない運用が可能になります。
まずは 無料相談 にて現在の状況をご相談ください。
Q. 制作会社に依頼する際、事前にどのような資料を用意しておくとスムーズに進みますか?
A. 既存のパンフレット事業所のパンフレット・ロゴデータ・使用したい写真データ、参考となる他社のホームページのURLなどをあらかじめご用意いただくと、打ち合わせが非常にスムーズになります。
Q. 公開した後のホームページの更新や修正は、自分たちで行うことができますか?
A. 一般的なお知らせの更新やブログ記事の追加などは、CMS(WordPressなど)を導入することで自社で簡単に行うことができます。
構造に関わる大きな修正やシステムの変更は制作会社へ依頼するのが安心です。
日々の運用について詳しく知りたい場合は SEO対策 や SNS運用 のページもあわせてご覧ください。
まずは無料相談から。
「何から始めればいいか分からない」段階でも大丈夫。
いまのサイトの入口を見える化し、直す順番をご提案します。
ご相談・お見積りはすべて無料です。
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