2026/10/14コラム-AIO
AIO対策の業者を選ぶ前に確かめる7項目とGoogleの見解
AIO対策の業者を選ぶ前や乗り換える前に確かめるのは、その業者の説明がGoogle検索セントラルの公式見解と食い違っていないかどうかです。
Googleは公式ドキュメント「AI機能とウェブサイト」で、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加要件はなく、特別な作業も不要だと書いています。
この一文と合わない説明は、契約前に根拠を聞いてよいところです。
「AI検索に載せます」と言われて契約したのに、毎月の作業の中身が報告書から読み取れずにいる。
報告書に載っているのは順位の表だけで、AIに自社が出たのかどうかは書かれていないままです。
担当者に聞いても「時間がかかります」という返事で終わる。
こうした状態で乗り換えを考えるのは自然なことです。
この記事はGoogle検索セントラルの公式ドキュメント「AI機能とウェブサイト」と、Google検索セントラルブログの記事「Google検索のGoogle AIエクスペリエンスでコンテンツのパフォーマンスを高めるための主な方法」(2025年5月21日)の記載をもとにしています。
業者の説明の受け止め方・報告書に何が書かれているべきか・乗り換えの前に手元に残すものを順に説明します。
特定の業者の評価が目的ではなく、説明の読み方を示すためのものです。
Googleの公式見解は3つの「不要」で言い切れる
Googleの公式見解は「追加要件は不要」「新しいファイルやマークアップは不要」「特別な構造化データは不要」の3つにまとめられます。
Google検索セントラルの「AI機能とウェブサイト」には、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加要件はなく、特別な作業も必要ないと書かれています。
同じページには新たな機械可読ファイル・AI用のテキストファイル・マークアップを作る必要はないことと、追加すべき特別なschema.orgの構造化データもないことが明記されています。
代わりに書かれている条件は3つです。
ページがインデックスに登録されていること、Google検索でスニペットが表示できる状態であること、検索の技術要件を満たしていること。
これらは通常の検索に出るための条件と同じです。
同じページはこの条件を満たしてもクロール・インデックス登録・配信が保証されるわけではないとも書いています。
Google自身が表示を約束していない以上、業者が表示を約束することはできません。
構造化データについては1つだけ注意があります。
入れること自体は通常のSEOとして意味がありますが、Googleはマークアップの内容がページに表示されているテキストと一致していることを求めています。
見えない所にだけAI向けの文章を仕込むやり方は、この記載に反します。
つまりGoogleの立場では、AIによる概要に出るための作業は通常のSEOの基本そのものです。
「AIO対策」という名前の別の技術があるわけではなく、業者がやっている作業も中身はSEOの作業のどれかに当たります。
この前提を持っていると、業者の説明のどこが公式見解と合っていてどこが合っていないかを、自分で見分けられます。
次の章で7つの説明に分けて照らします。
業者の説明を公式見解と照らす7項目
契約前の説明や毎月の報告でよく出てくる言い方を7つ取り上げ、Googleの記載と並べると次の表になります。
| 業者の説明の例 | Googleの記載(出典) | 受け止め方 |
|---|---|---|
| AIに載せる専用の対策があります | 追加要件も特別な作業も不要(AI機能とウェブサイト) | 作業の中身をSEOの言葉で説明してもらう |
| AI用のファイルを設置します | 新しい機械可読ファイルやAI用テキストファイルは不要(同) | 設置が目的化していないか。費用の内訳を聞く |
| 専用の構造化データを入れます | 特別な構造化データは不要。内容は表示テキストと一致させる(同) | 通常の構造化データなら妥当。見えない文章の埋め込みは不可 |
| AIへの表示を約束します | 条件を満たしても配信は保証されない(同) | 約束の形で契約しない |
| AIからの流入を別に計測します | AI機能の表示はSearch Consoleの検索タイプ「ウェブ」に含まれる(同) | Search Consoleの数字とは別の測り方だと理解して、測り方を聞く |
| 通常のSEOとは別の作業です | SEOの基本のベストプラクティスの再確認を推奨(同) | 既存のSEO契約と重複する作業がないか見る |
| 文章だけ直せば十分です | テキストを補う画像や動画の追加を推奨(検索セントラルブログ2025年5月21日) | 画像・動画・ビジネスプロフィールの更新も範囲に入れる |
この表で見分けたいのは、業者が嘘をついているかどうかではありません。
公式見解と違う言い方になっている理由を、契約前に説明してもらうための材料です。
よくあるのは「AI用のファイルを設置しました」という報告が毎月続き、それ以外の作業が書かれていない形です。
Googleが不要と書いているものを作業の中心に置いているなら、残りの費用で何をしているかを聞く必要があります。
逆に業者の説明が「記事の内容を見直し、構造化データを表示内容に合わせ、画像を足した」といった通常のSEOの言葉で書かれていれば、名前がAIO対策でも中身は公式見解に沿っています。
乗り換えを考える不満は4つに分けて確かめる
成果が出ない・サポートが不十分・連絡がつかない・契約時の説明と違うという4つの不満は、業者と話して直るものと業者を替えないと直らないものに分けてから判断すると、乗り換えたあとに同じ不満を繰り返しにくくなります。
| 不満 | まず確かめること | 話して直る目安 | 乗り換えを考える目安 |
|---|---|---|---|
| 成果が出ない | Search Consoleで検索タイプ「ウェブ」の表示回数とクリック数を自分で見る | 数字は動いているが報告に書かれていない | 作業の内容と数字の動きが結びつく説明が出てこない |
| サポートが不十分 | 契約書に含まれる作業の範囲と回数 | 範囲内の作業が遅れているだけ | 範囲が決まっておらず頼むたびに追加費用になる |
| 連絡がつかない | 連絡手段と返事の期限が契約で決まっているか | 担当交代など理由が示される | 期限を書いて送っても返事がない状態が続く |
| 契約時の説明と違う | 説明の内容が公式見解と合っていたか(前の表) | 言葉の行き違いで作業自体は妥当 | 公式見解と違う説明を根拠に契約していた |
成果の確認にSearch Consoleを使う理由は、Googleの記載にあります。
「AI機能とウェブサイト」には、AIによる概要やAIモードでの表示も全検索トラフィックに含まれ、検索パフォーマンスレポートの検索タイプ「ウェブ」に反映されると書かれています。
つまりAIに出た回数だけを公式の数字で切り出すことはできず、業者の報告にある「AIでの表示数」はSearch Consoleとは別の測り方で出した数字です。
それが悪いわけではなく、何をどう測ったかが書かれているかが分かれ目になります。
よくあるのは業者の報告だけを見て「成果が出ていない」と感じているのに、自社のSearch Consoleを開いたことがない形です。
業者を替える前に一度自分で数字を見ると、不満の正体が成果なのか報告なのかが分かります。
4つのうち「契約時の説明と違う」は、この記事の表で見分けられる分です。
公式見解と違う説明を根拠に契約していた場合は、作業の中身を公式見解に沿った形に組み替えられるかを先に話し、組み替えられないなら乗り換えを考える順番になります。
報告書に書かれているべき5項目
AIO対策の報告書には、質問の一覧・AIに自社が言及されたか・引用元のURL・Search Consoleの実数・問い合わせ数の5項目が書かれていれば、成果が出ているかを自分で判断できます。
- 確認した質問の一覧(質問文そのまま・確認した日時・端末・ログインの有無)
- 各質問でAIによる概要やAIモードが表示されたか、自社が言及されたか
- 言及された場合の引用元URL(自社のどのページが引かれたか)
- Search Consoleの検索タイプ「ウェブ」の表示回数・クリック数・平均掲載順位の実数と前の期間との差
- その期間の問い合わせや申し込みの件数
項目1に日時と端末を書く理由は、AIによる概要の表示が同じ質問でも毎回同じとは限らないためです。
測った条件が書かれていない「言及あり」は、翌月に再現できません。
項目4がSearch Consoleの実数である理由は前の章のとおりです。
Googleの公式の数字はここにしか出ないので、業者の独自集計と並べて載せる形が妥当です。
項目5を入れる理由は、Google検索セントラルブログの記事(2025年5月21日)にあります。
この記事はAIによる概要からのクリックはサイトの滞在時間が長い傾向があると述べ、クリック数だけでなく販売や登録などのコンバージョン指標も考慮することをすすめています。
報告の数字について1つ注意があります。
「AIでの表示率」のような割合が載っていたら、分母が何かを聞いてください。
分母が業者の選んだ質問の数なら、質問の選び方で数字は変わります。
よくあるのは報告書に「AI対策を実施」と作業名だけが並び、どのページを何のために直したかが書かれていない形です。
項目3の引用元URLと作業の対象URLが対応していれば、作業と結果が結びついて読めます。
この5項目がそろっていない報告でも、頼めば出てくるなら話して直る範囲です。
頼んでも出てこない場合に乗り換えの検討に進みます。
乗り換えの前に手元に残す4つを確かめる
乗り換えを決めたら、業者に伝える前にSearch Consoleの所有者・Googleアナリティクスの管理者・サイトに入れたコードの場所・業者が書いた文章の権利の4つを自社側で確かめます。
| 残すもの | どこで確かめるか | 自社にあるべき状態 |
|---|---|---|
| Search Consoleの所有者 | 「設定」の「ユーザーと権限」 | 自社のGoogleアカウントが「所有者」 |
| Googleアナリティクスの管理者 | 「管理」の「アカウントのアクセス管理」 | 自社のアカウントが「管理者」 |
| サイトに入れたコードの場所 | 業者に一覧を出してもらう | 構造化データ・計測タグ・追加ファイルの置き場所の一覧がある |
| 業者が書いた文章の権利 | 契約書の著作権・成果物の条項 | 解約後も掲載を続けてよいと書かれている |
Search Consoleについて、Googleの「Search Consoleヘルプ」の記事「ユーザー、所有者、権限を管理する」には、他のユーザーに権限を付与できるのは所有者だけだと書かれています。
自社が「フルユーザー」や「制限付きユーザー」になっている場合、業者を外す操作は自社側でできません。
同じ記事によると所有者には2種類あります。
HTMLファイルやHTMLタグなどの確認トークンで所有権を証明した「確認済み所有者」と、確認済み所有者から権限を与えられた「委任された所有者」です。
乗り換えで安全なのは、自社が確認済み所有者である状態です。
Googleアナリティクスについては、「アナリティクス ヘルプ」の「アクセス権とデータ制限の管理」に、ユーザーの追加と削除や役割の割り当てを行えるのは管理者だと書かれています。
自社が「編集者」以下だと、業者のアカウントを外せません。
サイトに入れたコードの一覧は、乗り換え先がそのまま使うか外すかを判断する材料です。
業者が設置したAI用のファイルや構造化データが残っていても、Googleの記載上は害になりませんが、内容が表示テキストと食い違っていれば直す対象になります。
よくあるのは記事を何十本も書いてもらったあとで契約書を見ると、文章の著作権が業者にあると書かれている形です。
解約時に記事を削除される契約になっていないか、乗り換えを伝える前に読んでください。
次の業者と契約する前に書面で確かめる3点
次の業者と契約する前には、作業の中身・測り方・権限の3点が書面に書かれているかを確かめます。
この3点がそろっていれば、今回の不満を次でも繰り返す確率を下げられます。
- 作業の中身がSEOの言葉で書かれているか(どのページを、何のために、月に何本直すか)
- 成果の測り方が書かれているか(質問の一覧の作り方・確認の頻度・Search Consoleの数字を併記するか)
- Search Consoleとアナリティクスの所有者・管理者を自社に置き、業者は下位の権限で入る形か
項目1でGoogleの公式見解と違う言い方が出てきたら、この記事の表を見せて説明を求めてください。
説明がSEOの言葉に置き換わるなら問題はありません。
項目2では確認する質問を誰が決めるかを決めておきます。
業者だけが決めると、出やすい質問だけが選ばれる偏りが起きます。
自社の客が実際に聞きそうな質問を自社側からも出す形が公平です。
項目3は前の章の4つのものを契約の最初から守る形です。
業者をSearch Consoleの「フルユーザー」で招待すれば、データの閲覧と大半の操作はできますが、所有者の追加や削除はできません。
契約期間と解約の申し出の期限も読んでおきます。
AIによる概要の表示は短い期間で変わるので、1年単位など期間の長い契約では、途中で作業の中身を見直せる条項があるかを確かめると安心です。
自分でできる最低限の確認も1つ決めておくと、業者の報告を受け止める基準ができます。
月に1回Search Consoleを開き、検索タイプ「ウェブ」で表示回数とクリック数の前月との差を見るだけで、報告書の数字と公式の数字のずれに気づけます。
cantikのAIO対策は月9,800円(税別)〜で契約は1年ごとです。
今の業者の説明の読み方や乗り換えの進め方はZOOM・電話・メールでご相談いただけます(AIO対策のページ)。
AI検索対策、まずは無料相談から。
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