2026/08/11コラム-SEO
AI検索の検索意図|4つの型の分け方と記事構成への落とし込み
AI検索の検索意図は、検索語を「知りたい・比べたい・申し込みたい・指名や場所」の4つの型に分け、型ごとに記事の冒頭と見出しの並びを変えて対応します。
AI Overviewが関連する複数の検索を並行して行う手法を使うことがあると、Googleは説明しています。
1つの検索語の裏に複数の問いがあるため、見出しをその問いに答える形で並べると、記事が読まれやすくなります。
調べ方と記事の構成に落とし込む手順を、検索語の例で順に説明します。

AI検索で検索意図の扱いが変わる点
AI検索で変わるのは、1つの検索語に対して、複数の関連する問いをまとめて答える形になった点です。
Googleの公式ドキュメントによると、AI OverviewとAIモードは「クエリファンアウト」という手法で関連する複数の検索を並行して行うことがあります。
表示される引用リンクが通常の検索より幅広くなると、公式は説明しています。
AI OverviewやAIモードに出るための追加の要件はありません。
専用のファイルや特別なschema.orgも不要と、公式は明記しています。
| 公式が示していること | 記事づくりでの意味 |
|---|---|
| 関連する複数の検索を並行して行う | 1つの語の裏にある複数の問いを、見出しで拾う |
| 引用リンクは通常の検索より幅広い | 主な問いだけでなく、周辺の問いにも答える |
| AI向けの追加要件はない | 検索意図に応える通常の記事づくりが土台になる |
検索意図の分類そのものは、以前からあります。
Googleの検索品質評価ガイドラインにも、知りたい(Know)・したい(Do)・特定のサイトへ行きたい(Website)・訪問したい(Visit-in-person)という区分があるとされています。
この記事ではこの区分を、中小企業の記事づくりで使いやすいように、4つの型に読み替えて使います。
検索意図を4つの型に分ける基準
検索語の末尾と読む人が次にしたいことを見て、検索意図を知りたい・比べたい・申し込みたい・指名や場所の4つの型に分けます。
| 型 | 検索語の例 | 読む人の状態 | 記事の役割 |
|---|---|---|---|
| 知りたい | 「検索意図とは」「ホームページ 費用」 | 意味や仕組みを理解したい | 結論と理由を先に答える |
| 比べたい | 「ホームページ制作 比較」「選び方」 | 複数の選択肢から決めたい | 判断の基準と比較表を示す |
| 申し込みたい | 「ホームページ制作 依頼」「見積もり」「相談」 | 頼む先を決めたい | 料金・流れ・必要なものを示す |
| 指名や場所 | 会社名や「町田市 ホームページ制作」 | 特定の会社か近くの会社を探したい | 所在地・連絡先・実績を示す |
分け方のコツは検索語を「その人が次に何をするか」に置き換えることです。
「ホームページ 費用」なら、次にするのは金額の目安を知ることで、まだ申し込みの段階ではありません。
「ホームページ制作 見積もり」なら、頼む先を絞り込む段階に入っています。
1つの語に複数の型が混ざることもあります。
地域名を付けた「町田市 ホームページ制作」は、比べたい人と場所を探している人が混ざる語です。
その場合は多いほうの型を主にして、もう一方は見出し1本で補います。
どちらが多いかは次章の調べ方で確かめます。
検索意図を調べる5つの手順
検索意図の調査は、実際の検索語を集める・型に仕分ける・検索結果を見る・周辺の問いを集める・引用元を見る、の5手順で進めます。
- Search Consoleの検索パフォーマンスを開き、対象のページを選んで、そのページに表示されている検索語を一覧にします。
- 集めた検索語を前章の4つの型に仕分けます。
多い型がそのページの主な検索意図です。 - 主な検索語をGoogleで検索し、上位10件のタイトルと見出しを控えます。
共通して並ぶ見出しが、読む人が期待する内容です。 - 検索結果に出る「他の人はこちらも検索」や「関連する質問」の語を控えます。
表示されない語もあります。 - AI Overviewが表示される語では、引用元のページの見出しを控えます。
控えたものを表にまとめると比べやすくなります。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 検索語と型 | 検索語と4つの型のどれか |
| 上位に共通する見出し | 上位10件のうち、半分以上に並ぶ見出し |
| 周辺の問い | 関連する質問や、他の人はこちらも検索の語 |
| 自社の記事に無い見出し | 上の3項目のうち、自社のページに無いもの |
最後の行が記事に足す見出しの候補になります。
画面の表示はGoogleの更新で変わるため、実際の画面で確認してください。
型別に記事の構成へ落とし込む手順
記事の構成は型ごとに冒頭の1文・見出しの並び・載せる表・次の行動を決めて作ります。
| 型 | 冒頭の1文 | 見出しの並び | 載せる表 | 次の行動 |
|---|---|---|---|---|
| 知りたい | 定義か結論を言い切る | 理由・手順・よくある質問 | 用語や手順の整理表 | 関連する記事へ |
| 比べたい | 選ぶ基準を言い切る | 基準・比較・向く人と向かない人 | 比較表 | 詳しい資料へ |
| 申し込みたい | 料金と流れを言い切る | 料金・流れ・不安への答え | 料金と作業範囲の表 | 問い合わせへ |
| 指名や場所 | 所在地と連絡先を言い切る | 会社概要・対応地域・実績 | 連絡先と対応時間の表 | 電話やメールへ |
たとえば「ホームページ制作 費用」は、知りたいと比べたいの間にある語です。
この場合の見出し案は、次の5本になります。
- 費用は初期費用と月額に分けて見る
- 見積書に含まれる作業の範囲
- 一括払いと月額制の比べ方
- 契約前に確認する項目
- よくある質問
それぞれの見出しの下は、1文目で結論を言い切ります。
AI Overviewは、見出し直下の結論の1文を引用元として使うことがあります。
結論の1文のあとに、手順・数字・失敗の具体例を足して、400字以上にします。

複数の意図が混ざる語の優先順位の決め方
複数の意図が混ざる語は、主にする型を1つ決め、残りは見出し1本で補います。
全部の型を1本の記事に詰め込むと、どの読者にも中途半端な記事になります。
- Search Consoleで、そのページに表示されている検索語を型に仕分け、多い型を数えます。
- 検索結果の上位10件を見て、どの型のページが多いかを数えます。
- 2つの結果が一致した型を、主な型にします。
- 一致しない場合は、上位に多い型を優先します。
検索結果がその型を求めていると考えられるためです。 - 補う型は見出し1本と表1つに抑えます。
主な型を決めたら、タイトルと冒頭の1文は、その型だけに合わせます。
補う型の内容は、本文の後半に置きます。
| 確認の結果 | 主にする型 | 補う型の置き場所 |
|---|---|---|
| 検索語の多くが知りたい型で、上位も解説記事 | 知りたい | 最後の見出しで、比較や相談への案内を1つ |
| 検索語は知りたい型だが、上位は比較記事 | 比べたい | 冒頭に用語の短い説明を1つ |
| 検索語に地域名が付き、上位に会社のページが並ぶ | 指名や場所 | 後半に選び方の基準を1つ |
同じ検索語に型の違う記事を複数作ると、自社の記事同士が競り合います。
公開前に同じ検索語を狙う既存の記事がないかを確認し、あれば新しく書かず既存の記事を強化します。

やりがちな失敗3つと直し方
失敗として多いのは、検索結果を見ずに型を決める・前置きから始める・全部の型を1本に詰める、の3つです。
検索結果を見ずに型を決める
語の字面だけで型を決めると、検索結果の実態とずれます。
「ホームページ制作」は申し込みたい人の語に見えても、実際の検索結果は比較記事が中心のことがあります。
検索結果の上位を開いて、実際に並んでいるページの種類を毎回確かめます。
冒頭が前置きから始まる
最初の数行が背景の説明で、答えがその後に出てくる形です。
知りたい人は答えを先に見たいために検索しています。
冒頭の1文で検索語への答えを言い切り、理由は後に回します。
全部の型を1本に詰める
知りたい・比べたい・申し込みたいの内容を全部入れると、記事が長くなり、読み手が迷います。
型ごとに記事を分け、関連する記事どうしをリンクでつなぎます。
リンクは読み手が次に知りたくなる記事にだけ付けます。
知りたい型から比べたい型へ、比べたい型から申し込みたい型へと、読者の気持ちの進み方に沿ってつなぎます。
直したあとは同じ検索語の表示回数とクリック数をSearch Consoleで4週間ごとに見比べます。
変化が出るまでには時間がかかるため、直した日を記録しておき、1回の数字で結論を出しません。
cantikのコラムでも、同じ話題を扱う記事は、切り口を変えて分けています。
よくある質問
Q1. AI検索の時代には、検索意図の考え方が根本から変わりますか?
A1. 根本からは変わりません。
AI Overviewに出るための追加の要件はないと、Google公式が説明しています。
変わるのは関連する複数の問いにまとめて答える必要が増える点で、見出しの拾い方に影響します。
Q2. 検索意図の調査に、有料のツールは必要ですか?
A2. 最初は不要です。
Search Consoleの検索パフォーマンスと、Googleの検索画面を見るだけで、5つの手順のうち大半は進められます。
対象の語が増えてから、必要に応じてツールを検討してください。
Q3. 何から手をつければよいですか?
A3. 検索で表示されているのにクリックが少ないページを1つ選び、そのページの検索語を4つの型に仕分けるところから始めます。
主な型が決まったら、タイトルと冒頭の1文をその型に合わせて書き直します。
cantikでは、検索語の仕分けや記事の構成づくりを、ZOOM・電話・メールでご相談いただけます。
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順位は上がったのに、問い合わせが増えない。
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