2026/10/14コラム-WEB
美容室にホームページはいらない?|要る店と要らない店の境目
美容室のホームページは、新規の予約をホットペッパービューティーで受けて、再来の連絡をInstagramで続けられている店ならなくても営業できます。
指名を増やしたい店や通常価格で選ばれたい店、スタッフを自分で採用したい店は自店サイトがあると困る場面が減ります。
この記事では手数料・指名・求人の3つの観点から、いらない店と要る店の境目を表にしました。
今の予約台帳と求人の状況に当てはめて読んでください。
ホットペッパーとInstagramだけで回る美容室の3条件
席数に対して新規の予約が足りていて、価格をポータルの中で決めても困らず、当面の採用予定がない店は自店サイトがなくても運営できます。
ホットペッパービューティーは、髪型やメニューで店を比べている人に見つけてもらう場所です。
空いている時間をそのままネット予約で埋められるので、新規の集客を1か所で任せられます。
掲載にかかる費用は運営会社が示すプランと条件で決まります。
契約中の料金表と毎月の請求明細を並べて、新規1人あたりにいくらかかっているかを一度計算しておくと、続けるかどうかを数字で判断できます。
Instagramは無料で作品と店の雰囲気を見せられ、プロフィールのリンクやメッセージから直接予約を受けられます。
来店したお客様にフォローしてもらえば、次回の案内もここで届きます。
もう1つの無料の入口がGoogleビジネスプロフィールです。
Googleマップで「地域名と美容室」を検索した人に店を出せ、ウェブサイト欄にはホットペッパーやInstagramのURLを入れておけます。
この3つで予約が埋まり、価格や採用で困っていないなら、自店サイトを急いで作る理由は薄くなります。
作るかどうかは次の表の右側に当てはまる項目がいくつあるかで決めます。
自店サイトが要るかを5つの観点で判定する表
要るかどうかの分かれ目は、ポータルとInstagramでは載せきれない情報を伝えたいかどうかです。
5つの観点で今の店の状態を当てはめてください。
| 観点 | なくても回る状態 | あった方がよい状態 |
|---|---|---|
| 新規の集客 | ポータルの予約で席が埋まっている | ポータルの外からも新規を取りたい |
| 手数料と価格 | 掲載の費用を売上で吸収できている | 割引の比較から離れて通常価格で選ばれたい |
| 指名と再来 | Instagramで担当者に直接予約が入る | スタイリストごとの得意を検索で見てほしい |
| 求人 | 紹介や求人媒体で採用できている | 応募前の人に教育や待遇を詳しく見せたい |
| メニューの説明 | カットやカラーの定番が中心 | 髪質改善や縮毛矯正など説明の要るメニューが多い |
右側の項目が1つもない店は、今は自店サイトにお金をかけるより、ポータルの写真とInstagramの投稿を整える方に時間を使えます。
右側が2つ以上ある店は、ポータルとInstagramでは伝えきれない情報を抱えています。
求人と説明の要るメニューは特に文章の量が要るため、ポータルの決まった枠では書き切れないことが多くなります。
よくある判断の失敗は、周りの店がサイトを持っているからという理由で作り、中身をホットペッパーの写しにしてしまう形です。
同じクーポンと同じ写真が並ぶだけなら、見た人がわざわざ自店サイトを開く理由が生まれません。
作る前に「ポータルに書けないことを何ページ書けるか」を書き出しておくと、作った後に放置されにくくなります。
手数料の観点では2回目以降の予約を自店の窓口へ移す
手数料の負担を下げたい店が自店サイトで取り組むのは、新規の獲得よりも2回目以降の予約を自店の窓口に移すことです。
新規はポータルで見つけてもらい、来店した後の予約を電話やLINE、自店サイトの予約ページで受ける形にします。
手順は次の4つです。
- 自店の予約窓口を1つ決め、電話番号と予約ページのURLをショップカードに載せます。
- 会計のときに次回の予約をその場で取り、取れなかった人にはカードを渡して窓口を伝えます。
- Googleビジネスプロフィールの予約リンクとウェブサイト欄を自店の窓口に合わせます。
- 1か月ごとに予約台帳の経路を数え、ポータル経由と自店経由の割合を記録します。
手順4の記録があると、ポータルのプランを見直すときに根拠のある判断ができます。
経路を数えずに「最近は自店の予約が増えた気がする」で掲載を減らすと、新規が細ってから気づくことになります。
自店サイトで価格を載せるときは、ポータルのクーポン価格と通常価格の違いが分かるように書きます。
消費者庁の価格表示ガイドラインは、実際に販売していない高い価格を比較の基準に使う二重価格を不当表示のおそれがあるものとしています。
根拠のない「通常価格」を作らず、実際の料金表をそのまま載せます。
よくある失敗は、自店サイトの料金を改定し忘れて、ポータルと金額が違うまま半年ほど残る形です。
料金を変える日は、自店サイトとポータルとGoogleビジネスプロフィールの3か所を同じ日に直すと決めておきます。
指名の観点ではスタイリスト紹介に6項目を書く
指名を増やしたい店の自店サイトで力を入れるのは、スタイリストごとの紹介ページです。
ポータルの紹介欄より多くの情報を載せられ、検索から来た人が担当者を選ぶ材料になります。
1人ごとに次の6項目を書きます。
- 名前と美容師歴の年数、得意な施術を2〜3つ
- 本人の顔が分かる写真と、本人が担当した作品の写真
- どんな悩みのお客様を多く担当しているか
- カウンセリングで最初に聞くことと施術の進め方
- 指名料の有無と金額、予約できる曜日
- Instagramのアカウントと予約の窓口
作品写真は本人が担当したものに限り、モデルには撮影のときに掲載先と期間を伝えて了承を取ります。
サイトとInstagramとポータルのどこに載せるかを先に伝えておくと、あとから削除を頼まれたときにどこを消せばよいかが分かります。
よくある失敗は、退職したスタイリストのページが残ったままになる形です。
指名で予約しようとした人が電話をして初めて退職を知ると、店の印象を下げてしまいます。
退職の手続きの一覧に「サイトとポータルの紹介を消す」を1行入れておきます。
求人の観点では応募前に見られる4つの情報を載せる
スタッフを採用したい店にとって、自店サイトは求人媒体の決まった枠では書き切れない待遇と教育を見せる場所です。
応募を考えている人は、求人を見た後に店の名前で検索して雰囲気を確かめることが多いからです。
採用ページには次の4つを載せます。
- 給与の内訳:固定給と歩合の条件、指名料の配分を数字で示す
- 休日の数と取り方:週休の形や連休が取れる時期
- 教育の進め方:アシスタントからスタイリストまでの段階と目安の期間
- 働く人の様子:スタッフの人数と年代、1日の流れ
求人で示す労働条件は職業安定法で明示する事項が決まっています。
採用ページの内容も厚生労働省の案内に沿って書き、求人媒体に出している条件と食い違わないようにそろえます。
よくある失敗は、求人媒体では休日を更新したのに自店サイトの採用ページが古い条件のまま残る形です。
面接で「サイトと違う」と聞かれて説明に時間を取られるので、条件を変えたら求人媒体と自店サイトを同じ日に直します。
採用ページには応募の窓口を1つ置き、電話とメールのどちらでも連絡できるようにしておくと、勤務中で電話に出られない人も応募しやすくなります。
自店サイトを作るなら最初の5ページで足りる
作ると決めた美容室の自店サイトは、最初は5ページで始められます。
ページを増やすより、5ページの中身を更新できる状態に保つ方が見た人の役に立ちます。
| ページ | 載せる内容 | 更新の目安 |
|---|---|---|
| トップ | 店の考え方と得意なメニュー、予約の窓口 | 季節のメニューを変えたとき |
| メニューと料金 | 通常価格の一覧と所要時間、指名料 | 料金を改定した日 |
| スタイリスト | 1人ごとの紹介と作品写真 | 入社と退職のとき |
| 採用 | 給与の内訳と休日、教育の段階 | 条件を変えた日 |
| アクセスと予約 | 地図・駐車場・予約の方法 | 営業時間を変えたとき |
トップには予約の窓口を上の方に置き、ポータルとInstagramとの行き来ができるようにリンクを並べます。
自店サイトから予約したい人とポータルのクーポンを使いたい人の両方が、迷わずに次の画面へ進めます。
メニューと料金のページは、髪質改善や縮毛矯正のように説明の要る施術ほど文章を厚くします。
どんな髪の状態の人に向くかと所要時間、施術後の扱い方まで書いておきます。
読んでから来たお客様にはカウンセリングで同じ説明を繰り返す時間が短くなります。
アクセスと予約のページには、最寄り駅からの道順と近くの駐車場、予約の受付時間を書きます。
Googleビジネスプロフィールの営業時間と食い違うと問い合わせの電話が増えるので、両方を同じ日に直します。
ブログやお知らせの機能は最初から付けなくても構いません。
Instagramで日々の発信ができている店は、5ページの更新を先に習慣にしてから足すかどうかを決めます。
美容室のホームページでよくある3つの質問
Q1:ホームページを作ればホットペッパーの掲載はやめられますか?
やめるかどうかは、ポータル経由の新規予約が月に何件あるかを予約台帳で数えてから決めます。
自店サイトを作っても新規の集客がすぐに置き換わるわけではないので、まずは2回目以降の予約を自店の窓口に移すところから始めます。
Q2:Instagramのプロフィールだけで代わりになりますか?
作品の紹介と予約の受付はInstagramで足ります。
料金表と求人とスタイリストごとの詳しい紹介のように後から探して読む情報は、投稿が流れていくInstagramより自店サイトの方が整理しやすくなります。
Q3:自店サイトの更新は誰が担当すればよいですか?
料金とスタッフの変更は店内の担当者が自分で直せる形にしておきます。
デザインやページの追加は制作会社に任せ、日々の差し替えだけを店で持つと更新が止まりにくくなります。
自店サイトが要るかどうかの判断や、ポータルとの役割の分け方は、cantikでZOOM・電話・メールでご相談いただけます。
制作の進め方はホームページ制作のページにまとめています。
まずは無料相談から。
「何から始めればいいか分からない」段階でも大丈夫。
いまのサイトの入口を見える化し、直す順番をご提案します。
ご相談・お見積りはすべて無料です。
お電話でのご相談(平日09:00〜18:00)
080-7084-3102 タップで発信

