2026/10/14コラム-WEB
クリニックのホームページ作成費用|内訳と開業前の進め方
クリニックのホームページ作成費用は、ページ数・予約システム・多言語対応・医療広告の確認の4項目で大きく変わります。
見積書の総額だけを並べても、どこにお金がかかっているのかは見えてきません。
項目ごとに「何が入っていて何が別料金か」を分けて読むと、条件をそろえて比べられます。
この記事では費用の内訳を4項目に分けて説明し、開業日から逆算した準備の順番を表にまとめます。
医療広告の扱いは厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿って書いています。
費用を決める4項目はページ数・予約・多言語・広告の確認
見積もりを比べるときは、4項目がそれぞれ何ページ分・何件分で計算されているかを先に確認します。
クリニックのサイトは一般の会社案内より項目が多く、診療科・症状・自由診療の説明が増えるほど作業が積み上がります。
| 項目 | 費用が増える条件 | 見積書で確認すること |
|---|---|---|
| ページ数 | 診療科ごと・症状ごとにページを分ける | 1ページあたりの単価と、原稿を書く担当 |
| 予約システム | 外部の予約サービスとつなぐ・問診票をWebで受ける | 初期設定の費用と、予約サービス側の月額が別にかかるか |
| 多言語対応 | 英語・中国語・韓国語のページを持つ | 翻訳を担う人と言語ごとの追加費用 |
| 医療広告の確認 | 自由診療の説明や治療前後の写真を載せる | 表現の確認が制作費に含まれるか、院の作業になるか |
よくある失敗は、制作費の安さで決めたあとに予約サービスの月額と翻訳費が別に出て、1年目の支払いが想定を超える形です。
見積書を受け取ったら、表の右の列を1行ずつ制作会社に質問し、答えを見積書の余白に書き込んでください。
4社から見積もりを取ったなら、4枚とも同じ質問で埋めると差がはっきりします。
開業時に4項目すべてを最大まで用意しなくても診療は始められます。
必要な順に足していく考え方は、後半の準備表で説明します。
ページ数は患者が迷う入口の数で決める
ページ数は「患者が最初に知りたいこと」の数から決めると、作りすぎも足りなさも防げます。
開業時に最低限そろえたいのは次の7ページです。
- トップ(診療科目・診療時間・休診日・地図を1画面目に置く)
- 院長紹介(経歴・資格・診療方針)
- 診療案内(診療科目ごとに見出しを分ける)
- 初診の流れ(持ち物・受付の時間・問診の方法)
- アクセス(最寄り駅からの道順・駐車場の台数)
- 料金(自由診療がある場合のみ)
- お知らせ(休診や予防接種の案内を更新する場所)
症状ごとのページは開業後に足しても間に合います。
実際に問い合わせの電話で多い質問を受付で1か月メモしておき、件数の多い順にページ化すると、患者の言葉に合った見出しになります。
原稿を誰が書くかも費用に響く点です。
院長が下書きを書き、制作会社が整える形なら作業は軽くなります。
制作会社が一から書く場合は、取材の時間と原稿料が加わります。
見積書に「ページ数」としか書かれていないときは、原稿作成が含まれるかを確認してください。
含まれていない場合は、開業準備で忙しい時期に院長の執筆時間を確保する必要があります。
トップページの1画面目に置く情報は、スマートフォンで開いたときに指を動かさず読める量に絞ります。
診療科目・今日の診療時間・電話番号・地図へのボタンの4つが入れば、急いで探している患者はそれ以上スクロールしなくても行動できます。
診療時間の表は画像にせず文字で書きます。
画像だと検索に読まれにくく、休診日の変更のたびに作り直しが発生するからです。
予約システムと問診票はつなぎ方で費用が3段階に分かれる
予約の仕組みは「電話だけ」「予約サービスへのリンク」「サイトへの埋め込み」の3段階で、右に行くほど初期設定の作業が増えます。
- 電話だけ:電話番号をタップで発信できるようにする作業で済み、予約制ではない内科や小児科の開業直後に向く
- 予約サービスへのリンク:予約ボタンを各ページに置いて外部の予約画面へ送る形で、順番予約や時間予約を使う院に向く
- サイトへの埋め込み:予約画面や問診票をサイトの中に表示させる形で、自由診療の相談枠を細かく分けたい院に向く
予約サービスの利用料は、ホームページの制作費とは別の契約になるのが一般的です。
見積書に予約システムの項目があるときは、それが「ボタンを置く作業」なのか「サービスの利用料」なのかを確かめてください。
制作の現場でよく見るのは、予約ボタンがトップページにしかなく、診療案内のページから予約できない状態です。
患者は症状のページを読んだあとに予約を決めるので、予約ボタンは各ページの見出しの下と最後の2か所に置きます。
Web問診票を入れる場合は、入力された内容がどこに保存されるかを予約サービスの説明書で確認します。
個人の健康情報を扱うので、保存先と閲覧できる人を院内で決めてから公開してください。
Googleマップの店舗情報にも予約ページのリンクを登録しておくと、地図から来た患者も同じ画面で予約できます。
医療広告ガイドラインの確認は費用に含めて考える
クリニックのホームページは医療法の広告規制の対象で、2018年6月に施行された改正医療法でウェブサイトも規制に含まれました。
厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、虚偽の表示・他院と比べて優れているとする表示・誇大な表示が禁止されています。
患者の体験談や、治療の内容と効果を誤認させるおそれがある治療前後の写真も広告に使えません。
制作の現場でよくあるのは、開業祝いでもらった感想や口コミサイトの文面を「患者様の声」としてそのまま載せてしまう例です。
ガイドラインに照らすと体験談にあたるため、公開前に外すことになり、ページの作り直しが発生します。
自由診療の説明を詳しく載せたい場合は、ガイドラインの「限定解除」の要件を満たす必要があります。
- 患者が自ら求めて情報を得るウェブサイトであること
- 問い合わせ先を書き、内容を照会できるようにすること
- 自由診療の通常必要な治療内容と費用を示すこと
- 自由診療の主なリスクや副作用を示すこと
表現の確認を制作会社が見積もりに含めているかどうかで、院の作業量は変わります。
ただし最終的な判断は開設者である院の責任です。
迷う表現は管轄の保健所に相談し、医療広告に詳しい専門家の確認を取ってから公開してください。
厚生労働省は医療機関のウェブサイトを監視する事業も行っており、問題のある表示は通報の対象になります。
多言語対応は受け入れる患者を決めてから見積もる
多言語ページは「どの言語の患者をどこまで受けるか」を先に決めると、必要なページ数と費用が絞れます。
外国籍の住民や観光客が多い地域では、診療時間・アクセス・初診の流れ・支払い方法の4ページを訳すだけでも、電話での説明が減ります。
全ページを訳すかどうかは、開業後の問い合わせを見てから判断しても遅くありません。
医療の言葉は機械翻訳で意味がずれやすい分野です。
「予約制」「保険証」「紹介状」のような語は、自動翻訳のままだと別の意味に読まれることがあるので、ネイティブの確認を見積もりに入れておくと安心です。
もう1つの落とし穴は更新の手間です。
日本語の診療時間だけを直して英語のページを放置すると、外国語で読んだ患者が休診日に来院してしまいます。
cantikが作るサイトは日本語・英語・中国語・韓国語の4言語を標準にしています。
日本語を直したら他の3言語も同じ日に直す運用にしているのは、この食い違いを防ぐためです。
見積もりの段階で「お知らせを更新したとき、翻訳は誰がいつ行うか」を決めておくと、開業後に止まりません。
開業日から逆算すると準備は5段階になる
ホームページの準備は内装工事の時期に始め、写真は内装の完成後に撮り、公開は開業の前に済ませる順番で進めます。
| 段階 | 開業日との関係 | 院がすること |
|---|---|---|
| 依頼と構成 | 物件と診療科目が決まった時点 | 診療科目・診療時間・予約の方法を決めて伝える |
| 原稿 | 内装工事の期間中 | 院長紹介と診療方針の下書きを書く |
| 撮影 | 内装の完成後 | 院内・外観・院長の写真を撮る日を空ける |
| 確認と公開 | 開業の前 | 医療広告の表現を確認し、電話番号と地図を試す |
| 届出後の更新 | 開業後 | 保険診療の開始日や予防接種の案内を追加する |
診療所の開設届は、医療法で開設後10日以内に保健所へ出すと定められています。
保険診療を行う場合は、地方厚生局への保険医療機関の指定申請も必要で、締切と指定日は管轄ごとに決まっています。
保険診療を始める日がまだ決まっていない段階でサイトを公開するときは、日付を書かずに「決まり次第お知らせします」としておくと、書き直しが1か所で済みます。
よくある遅れは、写真撮影を内装の完成まで待ったまま原稿も止めてしまう形です。
原稿は写真と別に進められるので、工事中に書き終えておくと公開が間に合います。
払い方は買い切りと月額制の2年総額で比べる
制作費を一括で払う買い切りと、月額で払う形は、2年間の総額と契約の条件をそろえて比べます。
買い切りは制作物が公開時に手元に残る一方で、公開後の修正や更新に別の費用がかかるのが一般的です。
月額制は初期の支払いを抑えられる代わりに、契約期間と解約時のデータの扱いを確認しておく必要があります。
cantikの月額制ホームページは初期費用0円・月額19,800円〜(税別)で、契約は1年ごとです。
低価格の月額で2年続けた場合の総額は19,800円×24か月で475,200円(税別)になり、2年継続した時点でサイトのデータを無償でお渡しします。
サーバーの移管など細かい作業は別途費用です。
買い切りで見積もる場合も、公開後2年間に予想される修正の回数を数えておくと比べやすくなります。
休診日の変更・担当医の追加・予防接種の時期の案内は、開業1年目に起きやすい更新です。
どちらの形で比べる場合でも、次の3点を紙に書き出してください。
- 2年間で払う合計の金額
- 休診日や診療時間の変更を誰がいつ直すか
- 契約をやめたときにサイトとドメインがどうなるか
開業準備で院長の時間が取れない時期ほど、更新を誰が担うかで実際の負担が変わります。
cantikでは、クリニックのホームページの費用や開業準備の順番について、ZOOM・電話・メールでご相談いただけます。
まずは無料相談から。
「何から始めればいいか分からない」段階でも大丈夫。
いまのサイトの入口を見える化し、直す順番をご提案します。
ご相談・お見積りはすべて無料です。
お電話でのご相談(平日09:00〜18:00)
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